さあ、前へ進もう

それからバイト君とは、たくさん話し合いをした。

バイト君は引きもせず真面目に聞いてくれた。

そして、自分じゃ頼りないかもしれないけど
少なくとも束縛したり抑えつけたりはしない、
のようなことを言ってくれた。


私は、バイト君を信じて彼女になることにした。


帰って幼なじみに話すと、最初は喜んでくれたものの
最後はとても複雑な顔で

「もし今、彼がなぎのこと連れ戻しに来たとしたら
そのバイト君は本気でなぎを守れるの?」

「なぎは、彼を突き放してバイト君を選べる?」

みたいなことを聞かれた。

このときは、幼なじみの言ってることが
分からなかったな。