桜徒然


6月28日 22:03 :読書
『憧れの女の子』

今日も朝から良い天気。
二日くらい晴れていたけれど、週末からまた雨模様らしい。
今日は遅番だったので昼から出勤。
図書館は利用者が少なめで、カウンターは落ち着いていた。
担当の仕事で、やらなければいけないことが多くて、なんだかちょっと大変。


そういえば、前の職場の同僚に、午前4時からスタートするライブヴューイングに誘われた。
場所は、お台場で、車で迎えに行くからと言われたけれど、さすがに午前4時はねぇ……
ヨーロッパで行われるライブの生中継だから、時差の関係でその時間らしいんだけど。
面白そうだとは思うんだけど、自分の体力に自信がなくて、断っちゃった。先週も体調崩して仕事1日休んでるし。
残念だけど、しょうがないよね。



そんなこんなで、今日も本の話……






産み分けに躍起になる妻と、妻の意志に違和感が濃くなってゆく夫。お互いに心揺れる日々を過ごすなか、新たな命を授かり…。
表題作を含む全5編を収録した短編集。『小説推理』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。





不思議な作品だったなぁ。
朝比奈氏は、何年か前から気になる作家さんの一人。
柔らかな文章で、さらりと読めるのに、心の底に何かが残る。ザラザラ、ザワザワ落着かない何か。
過去の朝比奈作品に『やわらかな棘 』というタイトルがあったけれど、まさに読者の心に柔らかな棘を残すんだよなぁ。


それにしても、「ある男女をとりまく風景」には思いっきり騙されちゃった。
すっかりそうだと思い込んでいたら、えええええ?
人の思い込みって恐ろしい。名前だけ見てそう判断しちゃったよ。
そして「リボン」、これもかなり考えさせられる作品。


どの作品を読んでみても、自分自身が持っているはずの価値観の危うさみたいなものを感じざるを得ない。
何か特定の考えに固執することなく、もっと柔軟に軽やかに!と思うのだけど、習慣や環境や思い込みが、それを邪魔するんだよなぁ。


読み終わっても、いつまでも余韻が残る……ちょっと怖い作品かも(笑)





話題:本の感想



:0


prev next



bookmark



-エムブロ-