疲れる…いや、疲れた。自傷行為は止まらないしマジメに消えたい。
消えたい。
久しぶりに風邪を引いて寝込んでる。熱も高いし頭も割れそうだ…
何とか仕事を終えて、帰宅。オレは玄関で力尽きた。
(ん…あれ?)
「やっと起きたか。気分はどうだ?<オレ>」
「へ?なんでお前が?」
「お前が辛そうだったからな、そのまま死なれてもいい気分でもないし、仕方なくだ。」
(眼鏡の<俺>ってこういうとき優しいんだよな。)
「ほら、ぼけっとしてないで薬を飲め」
渡された薬は病院の袋に入っていて佐伯克哉様とかかれていた。
「お前は薬も飲めないのか。それとも…<俺>に飲ませて欲しくてわざとそうしてるのか?」
瞬間、顔がカッと赤くなって<俺>を睨み付けた…かった。
「うぅっ…頭が…」
「はぁ。…ほら、飲め。」
痺れを切らした<俺>は<オレ>口移しで薬を無理矢理飲ませた。
「けほっけほっ…何、するんだよ」
オレはベッドに倒れこんだ。
「なぁ、この薬…」
「心配するな。ちゃんと病院の薬だ。俺はお前だからな。お前が熱がある頭が痛いと言うので、医者にその通り言ってもらってきてやったんだ、ありがたく思え」
「そう、なんだ。…ありがとう」
「着替えて寝てろ」
そういえばオレ、いつの間にかパジャマだ。<俺>が替えてくれたんだろうな…いつも脱がされてばっかりだけど、着せてくれたんだ。
「何をニヤついているんだ」
「う〜?動くのだるいからこのままでいい」
「だめだ。着替えろ」
薬が効いてきたのか頭がふわふわする。
「じゃあさ、お医者さんごっこしよ?」
眼鏡硬直。
「お前がお医者さんでオレが患者。なぁ、いいだろ?」
「…仕方のない患者だ。俺に頼むとは、覚悟の上だろうな?」
「うん。オレの事、全部診察して?お前でオレを、いっぱいにして」
「してやるよ。望み通りな」
今日は克克でした。
眼鏡は絶対ノマに甘いと思う。