そう、どうしようも、ない。

RADWIMPS/ブレス
おさがりのキスでも 使い古しの愛してるも 大事にするよと笑った顔の

ずうっと、せんせえの言ってくれた言葉が脳裏にこびりついてしまって、上手に笑えてないと思う。どうにかしてくれ。

どうしても、せんせえの過去を知ってしまっているから、嫌な自分がちらりとこちらをうかがってるよ。

「ねぇ、それは、あの子にも言った言葉でしょう?」

飲み込んで泣きそうになるくせに、触れてしまえば流されてしまうぼくも大概気がしれてる。ばかだなぁ。

「ずっと俺の隣でひとりで立て。寄りかからせてはあげないけど護ってやるから、お前はずっと俺の隣に居ろ」

告白ですか?なんなんですか?都合良く考えちゃっていいんですか?鍵は魔法の鍵だから、望んだら絶対に開かれるんでしょう?絶対があるんでしょう?いつでも逃げていい場所であってくれるの?

だけど、消えない。どうしようも、ない。わたしの戸惑い。

やっぱり、男の人は怖いんだ。

都合良く扱っているのは、せんせえではなくぼくの方。悪者はぼくだよ。