Lunatica Farfalla

そっと静かに消えてしまいたい。
あの人だけが気付いてくれればいいから。


皆、全部、気持ち悪いよ。

暑くもなく、寒くもなく
肌がさらりと滑る
心地いいなぁ

目を瞑ると深い闇が降りてくる
黒の世界は怖くない
足の裏が暖かくて温もりがじんわりとしている

耳に届くのは痛い静寂と遠くの車


さぁさ、消灯ですよ

うだるようにあつい
君の甘噛みはほんのり肌に跡が残る強さ
いつか冷える身体なのにあつい

最近の僕は少しおかしいけれど君はなんだか嬉しそう
特に顔があついんだ
どうしたんだろう
身体は震えるし声は声にならないし

君が甘噛みする時は君もあついのかな？
僕の腕、柔らかいかな？

君が意地悪ばかりするから余計に素直になれなくなる
つまらない意地だよね
それすら打ち壊して欲しいと思ってるのに無意味な言動がつづく

僕はどうしたいのかな


君が改めて見た僕は華奢だという
こんな不恰好な僕の肢体がいいの？
不思議な人だ

わがままが好きだなんて
つくづく不思議な人だ

そんな僕は君の意地悪なところが好き
浅ましいほどに期待してるんだ


あんな熱がもう冷めた
近くに居るのに何だか寂しい

寒くて切なくてあつくなるのが少し疎ましい


でも僕はあつくなるのを止められない
君の意地悪を期待せずにはいられないのです

君の思いは嬉しいけれど
僕の大切な君を大事にしてね

何もしてあげられないけれど
せめて心配くらいはさせてね

なんで人のことなのに泣いてしまうんだろう。
君が悲しいと僕も悲しいよ。

僕が悲しいと君は悲しいのかな？

大好きな君たちの事ならまだ解るけれど、見ず知らずの人が痛いと悲しくなるよ。



なんでなんだろうなぁ。