たったそれだけを伝えたくて…
意味もわからず…
自分はおかしくなったんじゃないかと思うくらい…
真夜中に…
がむしゃらに…
家を飛びたした………
*************
「ハァ…ハァ…ハァ…」
9/8…23:41――――――…
取り出した携帯電話の時計を山本は確認する。
いくら日頃、部活で鍛えてるとはいえさすがに自分の家から獄寺の住むマンションまで全速力で駆け抜ければ息も上がる。
「…すーっ…はぁ〜………っし!」
深呼吸したあと自分の頬をバシッと叩いて気合いをいれなおす。
まるで試合の前みたいだと心の中で苦笑した。
――――――ピンポーン…
少しの緊張と期待にドキドキしながらインターホンを押した。
…………………………………。
「あー…やっぱ、寝ちまったのかなぁ…」
反応のないインターホンと扉を見つめて山本は寂しそうに膝を抱えてしゃがんだ。
「明日学校でも会えるっちゃぁ、あえんだけどな…」
(やっぱ俺が1番にいいたい…)
23:57―――――――…
あれからもう一度押したインターホンはやはり反応がなく、しゃがんでいた山本はそろそろ重い腰をあげようかと考えていた。
「おい、なにやってんだよ山本。人ん家の玄関先でうずくまんな!」
「獄寺っ!!!」
山本は物凄い勢いで獄寺に飛びついて不意打ちだった獄寺は倒れて尻餅をついた。
「いって…っ!バカ本!てめぇ何すんだよ!?」
「あぁー、もう獄寺に会えないかと思ったらすっげぇ寂しかったのな。」
「……。お前頭うったか???言ってること意味分かんねー。」
獄寺は憐れそうな目で山本をみる。
「だって、獄寺インターホンおしても出てこねーんだもん。」
「アホ!コンビニに煙草買いにいってたんだよっ!だいたい何でオレがてめーの訪問に合わせて家にいなきゃなんねぇーんだ!」
獄寺はガバッと山本を押し返して立ち上がる。
「ったく、てめーはホントに意味分かんねーな。…ほら、鍵あけたから入れよ。」
獄寺はそう言いながら玄関で靴を脱ごうとした。
「!?」
獄寺は急に後ろから山本に優しく抱きしめられてビクリとした。
「山本っ!てめっいいかげんに…」
9/9…0:00―――――――…
「誕生日おめでとう…獄寺…生まれてきてくれて、ありがとな…」
「!?……あ……今…9/9…?」
「うん…そう…獄寺の生まれた日。」
しばらく誰にも祝われる事のなかったこの特別な日を、自分自身忘れていた…
なのに山本はこの特別な日を祝福し、生まれてきた意味を与えてくれる…
「獄寺が生まれてきてくれてよかった。」
優しく微笑む山本を見て獄寺は泣きそうになった。
けれど、それを見られるのが妙に恥ずかしくて抱きしめる山本の腕を振り払う。
後ろをチラッと見ると山本が頭をかいて苦笑していた。
「…さんきゅ。」
獄寺は背を向けたままポツリと言った。
「獄寺!獄寺!こっち向いて!」
少し恥ずかしそうに後ろを振り向くと獄寺の唇に山本の唇が重ねられた。
「…んっ!?っっ……………はぁっ……山本!てめぇ、調子にのってんじゃねぇぞ!」
「はは、やっぱ怒るのな。」
そういって笑いながらまた獄寺にキスをする。
別に獄寺が嫌がっていないのを知っているから………
Buon compleanno
――――――誕生日おめでとう
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ホントは9/9にのせるはずでした…
間に合いませんでした…
っていうかあんま話に脈絡がないですね(-"-;)
獄寺が夜一人でコンビニにタバコ買いにいってますが年齢確認されなかったのか…???
(自分で書いといて)
まぁ、獄寺くんの美貌(とダイナマイト)があれば店員さんも快く(?)売ってくれたことでしょう。※お酒とタバコは20歳になってから
ウチの山獄は山本が若干情けないです笑
情けない→かっこよくなるが狙いなのですが…書いてる人間が甲斐性なしなので…
まぁ、そんなこんなで…何か後書きも脈絡ないな…
最後まで読んで頂いてありがとうございました(*^艸^)