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目の前に君がいて…【山獄】※コミックス派の方は若干ネタバレですのでご注意ください!

山本は獄寺が寝ているだろう部屋に向かって歩いていた。
γと名乗る男との戦闘で惨敗してから8日がたって、傷もだいぶ治ってきた。
拷問を受けた獄寺の傷はやはり自分よりも治りが遅いだろう、と思うと山本は自然と早足になる。


あの日から獄寺には会っていない…。


戦闘中に仲違いをして、でも最後には気持ちを一つにして二人で闘った。(と俺は思ってる…。)



(あれから8日もたってっと顔…合わせにくいな…)



山本は頭をカキながら病室の前の扉で立ち止まった。
一回ドアノブに手をかけたもののすぐに手を離してしまう。



ガチャ。



「!…んだ気配がすると思ったら、てめーか野球バカ。」


ドアがいきなり開いたので山本は少し驚いた。
目の前にいるのは、獄寺隼人だった。



「獄…寺…」


来るまでに何を話そうかと考えておいた言葉なんて全部吹っ飛んで山本は獄寺を抱きしめていた。


「…っ!?」
案の定、獄寺はびっくりして硬直した。


(うわっ、うわーっ…俺なにやってんだ…///)


山本は自分も予想してなかった行動に次の行動がとれなくなった。


「おい…いてーよ。…オレも怪我人なんだ。」


「あ!ご、ごめんな。」


山本は獄寺の背中にまわしていた両腕をばっとあげると獄寺は薄く紅潮した顔をうつ向かせた。


「…獄寺???」


獄寺がなかなか顔をあげないので下からのぞきこんだ。


「入れよ。」



「へ???」



獄寺が上目づかいに言った言葉に山本は間抜けな返事をした。
「用があるから来たんだろ。なら入れっつてんだよ!」
獄寺はまた照れて顔が紅くなる。
「あ、あぁ!ありがとな。」

ツンと照れくさそうな顔をしている獄寺の顔をみて山本はポソッと言う、

「やっぱ、オレ…お前のこと大好きだ。」



「!!!?」



「うん、大好き…っていうか愛してるのな!」



「……っっ////…ってめー!キモイんだよ!もぅ部屋入んな!!!」



「へ!?えっ!?えぇっ!?」






ガッチャン!





獄寺は恥ずかしさか、もしくは怒りか…顔を真っ赤に染めておもいきりドアを閉めた。

「え!?まじかよ!?獄寺おまえが入れっつたのに!」


「てめーが急に愛してるとかキモイこというからだ!てめーは野球だけ愛してろ!」


「獄寺〜っ!入れてくれよ〜…」

「ぜってー入れてやんねぇっ!」










その後山本は何時間も部屋の前で愛してると連呼したとかしないてか…



fin


■□■□■□■□■□■□
なんかいつも結局グダグダです…
すいません…でもそれがあたしなんです!
座右の銘は…グダグダ!



極限ダメだ…


何か10年後編はいろいろ妄想しがいのある場面が多くて息切れ動悸です…(キモス)


天野先生…神すぎる。

ってわけで初10年後ネタ(?)でした!


最後までお付き合い下さってありがとうございます(*^艸^)

ただこの素晴らしい日のためだけに…(獄寺隼人・誕生日記念【山獄】)


たったそれだけを伝えたくて…
意味もわからず…

自分はおかしくなったんじゃないかと思うくらい…

真夜中に…

がむしゃらに…












家を飛びたした………





*************


「ハァ…ハァ…ハァ…」


9/8…23:41――――――…
取り出した携帯電話の時計を山本は確認する。
いくら日頃、部活で鍛えてるとはいえさすがに自分の家から獄寺の住むマンションまで全速力で駆け抜ければ息も上がる。


「…すーっ…はぁ〜………っし!」


深呼吸したあと自分の頬をバシッと叩いて気合いをいれなおす。
まるで試合の前みたいだと心の中で苦笑した。







――――――ピンポーン…










少しの緊張と期待にドキドキしながらインターホンを押した。







…………………………………。










「あー…やっぱ、寝ちまったのかなぁ…」


反応のないインターホンと扉を見つめて山本は寂しそうに膝を抱えてしゃがんだ。






「明日学校でも会えるっちゃぁ、あえんだけどな…」











(やっぱ俺が1番にいいたい…)






23:57―――――――…

あれからもう一度押したインターホンはやはり反応がなく、しゃがんでいた山本はそろそろ重い腰をあげようかと考えていた。











「おい、なにやってんだよ山本。人ん家の玄関先でうずくまんな!」


「獄寺っ!!!」

山本は物凄い勢いで獄寺に飛びついて不意打ちだった獄寺は倒れて尻餅をついた。

「いって…っ!バカ本!てめぇ何すんだよ!?」

「あぁー、もう獄寺に会えないかと思ったらすっげぇ寂しかったのな。」

「……。お前頭うったか???言ってること意味分かんねー。」

獄寺は憐れそうな目で山本をみる。
「だって、獄寺インターホンおしても出てこねーんだもん。」
「アホ!コンビニに煙草買いにいってたんだよっ!だいたい何でオレがてめーの訪問に合わせて家にいなきゃなんねぇーんだ!」
獄寺はガバッと山本を押し返して立ち上がる。

「ったく、てめーはホントに意味分かんねーな。…ほら、鍵あけたから入れよ。」
獄寺はそう言いながら玄関で靴を脱ごうとした。











「!?」


獄寺は急に後ろから山本に優しく抱きしめられてビクリとした。


「山本っ!てめっいいかげんに…」










9/9…0:00―――――――…














「誕生日おめでとう…獄寺…生まれてきてくれて、ありがとな…」


「!?……あ……今…9/9…?」


「うん…そう…獄寺の生まれた日。」











しばらく誰にも祝われる事のなかったこの特別な日を、自分自身忘れていた…



なのに山本はこの特別な日を祝福し、生まれてきた意味を与えてくれる…










「獄寺が生まれてきてくれてよかった。」


優しく微笑む山本を見て獄寺は泣きそうになった。
けれど、それを見られるのが妙に恥ずかしくて抱きしめる山本の腕を振り払う。
後ろをチラッと見ると山本が頭をかいて苦笑していた。










「…さんきゅ。」










獄寺は背を向けたままポツリと言った。










「獄寺!獄寺!こっち向いて!」


少し恥ずかしそうに後ろを振り向くと獄寺の唇に山本の唇が重ねられた。


「…んっ!?っっ……………はぁっ……山本!てめぇ、調子にのってんじゃねぇぞ!」


「はは、やっぱ怒るのな。」
そういって笑いながらまた獄寺にキスをする。
別に獄寺が嫌がっていないのを知っているから………










Buon compleanno

――――――誕生日おめでとう





□■□■□■□■□■□

ホントは9/9にのせるはずでした…
間に合いませんでした…

っていうかあんま話に脈絡がないですね(-"-;)

獄寺が夜一人でコンビニにタバコ買いにいってますが年齢確認されなかったのか…???
(自分で書いといて)


まぁ、獄寺くんの美貌(とダイナマイト)があれば店員さんも快く(?)売ってくれたことでしょう。※お酒とタバコは20歳になってから

ウチの山獄は山本が若干情けないです笑
情けない→かっこよくなるが狙いなのですが…書いてる人間が甲斐性なしなので…


まぁ、そんなこんなで…何か後書きも脈絡ないな…

最後まで読んで頂いてありがとうございました(*^艸^)

「おやすみ(vrディノヒバ)」

「あれ…?」
ディーノがいつものように雲雀 恭也を鍛えに応接室の扉を開けるとソファーでスヤスヤ寝息をたてている彼がいた。
「…ロマーリオ!オレこいつが起きたら一緒にいくから先に屋上いっててくれ。」
「オーケー!ボス。」
ディーノは雲雀が寝ている反対側のソファに深く腰かけた。
「コイツも疲れてんのかねぇ…。」
大人しく寝てるとコイツも可愛いい生徒なんだけど…と思いながら思わず笑みがもれる。
「何笑ってるの…咬み殺すよ???」
「うっわっ!?…ってお前起きてたわけ!?」
「今起きた。」
雲雀はまだ眠そうに目をこする。
「なぁ…お前夜ちゃんと寝てんの???」
「寝てるよ。うるさいな。」
「ウソ!目の下にクマできてんぞ!」
ディーノは両手で恭也の顔にふれた。
「さわんないでくれる…?咬み殺されたいの?」
ブンっと勢いよく恭也愛用のトンファーがふられディーノは一歩後ろに退いた。
自惚れと言われるかもしれないがフイッとそっぽを向いた恭也の顔が少し赤らんで見える。
「よし!今日は修業中止だ!(っていうか、どっからトンファー出したんだよ…)」
「何いってんの?あんた僕と勝負するために来たんでしょ?」
「いいから!いいから!ちょっと恭也、そこ座って!」
ディーノはなかば強制的に雲雀をソファに座らせた。
…………。
「ねぇ…なんの冗談?」
ソファに座らせられた雲雀の膝の上にはディーノの頭があった。
「実はオレも眠くてさ…」
ディーノはすでにウトウトしていた。
「じゃぁ、床で寝なよ。」
雲雀は少しだけディーノを睨んだ。睨まれた当人はそんな恭也を可愛いいなとこっそり思って微笑む。
「やだ。だって恭也の膝気持いいんだもん。」

************
「ったく…遅いと思ったら…生徒が生徒なら教師も教師だな。」
二人があまりにも遅いので様子を見に来たロマーリオは呆た溜め息をついて、どこへやら電話をかけた。
「あ、イワンか???悪いんだか毛布持ってきてくれ…あぁ、並森中だ……あぁ、悪いな。あ、あとカメラ持ってきてくれ何でもいいから…頼んだぞ。」
いつも雲雀の回りを飛んでいる鳥がロマーリオの肩にとまる。
「悪いな、うちのご主人さまがお前のご主人様を盗っちまったみたいだ。」
そういってソファでスヤスヤと笑顔で眠る二人にロマーリオは苦笑する。
「いい夢みてんのかねぇ…おやすみ…恭也…ボス…。」
そのとき風が吹いて恭也とディーノの髪を優しく揺らした…

「おやすみ(vrシャマ獄)」

シャマルが隼人の部屋に入るといつものタバコの臭がした。
その臭いと綺麗な三日月とが夜を一層切なくさせる。
「おい、隼人!怪我人がタバコなんか吸うな。」
嵐のリング戦で負傷した隼人の体は包帯とガーゼで手当てされて痛々しかった。
「うっせーな…てめぇは手当てもしないくに…」
「あーぁ…ふてくされちゃって…」
(カーワイイやつめ。)
浅めのため息をしながらシャマルは獄寺の手からタバコをヒョイととりあげた。
「…!てめぇ!かえせっ!」
「やーなこった!」
隼人が飛びかかってきたのでそのまま隼人が座っていたベッドにシャマルは倒れこんで横にあった灰皿でタバコを擦り潰した。
「消火!」
「消火ぢゃねぇよ!最後の1本責任とれっ!」
そういって何本もの吸い殻が棄てられた灰皿に隼人は指をさす。
「怪我なおんねーぞ。」
「………………………。」
「……泣くなよ、お前は生きて帰ってきた…十分だろ???」
「……しぃ……っ」
「…え…???」
少し華奢な肩をふるわせて涙をこらえているせいか隼人の言葉は言葉にならない。
「悔しい…っ、10代目の役にたたない俺なんか…意味ないっ…」
拳に力をためて歯を食い縛りながら涙を流す姿がシャマルには一層切なく愛しくおもえて気づいたらその華奢な体を抱きしめていた。
「ばかやろぅ…だからお前はわかってねぇって言ってんだ…!」
シャマルは隼人をベッドに寝かせて自分にある優しさをすべて与えるかのように頬をなでる。
「隼人…今日はもう寝ろ…お前…疲れてんだよ…」
「…シャマル…」
「意味ねぇなんて…絶対言うな。」
「ん……ご…め」
隼人は言葉を言い切る前に目を閉じた。
(…頼むから…そんな顔で…そんな声で泣いてくれるなよ…)
三日月はちょうど曇にかかって見えなくなっていた。
「…生きててくれありがとう……おやすみ…」
シャマルは自分の唇を隼人の唇に優しく落とした。
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