堕ちていく
落ちていく
「死ぬくらいだったら新潟おいで」
彼はさう言ってくれたけれど
そんなお金も
そんな勇気も
そんな力も
ない
目の前で寝ている彼に
「起きて、独りにしないで」
そんなことも言えない
ただ
ただ、死にたいのだ
なのに
それなのに
なぜこんなにも
生を
人を
渇望するのだろう