先日、私は夢を見たんです。
だから、忘れないうちに書いておこう。
読みたい物好きさん、追記からどうぞ(笑)すげぇ長いよww←
夏休みのある日、学校からサイコホラー映画の鑑賞会に行くことに成った。
自分が居るクラスだけで。
それが何故かは分からない…
しかも、その鑑賞会は強制参加だという。
翌日、ディーゼルのポンコツバスが学校に迎えに来てくれて、皆は言葉もなくゾロゾロとその中へと乗り込んでいった。
いつもは、賑やかなクラスメートでさえ、バスに乗っても口を開かない。
どれほどの時間が過ぎただろうか。
今にも壊れそうなバスは、どこか分からない山奥に突如現れた、灰色で四角い建物の前でゆっくりと停車した。
朝早く学校を出発したのだが、もう辺りは薄暗くなり西の空はオレンジ色だ。
結局、バスを降りるときも、皆は何も発さずにうつむいていた。
灰色の建物の中は、映画館のようだ。
古めかしい映写機、椅子はボロボロで穴が空いており、館内の隅の方にはいつの物か分からない映画のポスターが捨てられている。
とにかく、全てが昭和なテイストであるのは間違いない。
とりあえず、私は好きな席に掛けて上映を待った。
すると間もなく、カラカラとフィルムが回る音が聞こえると同時に、館内は真っ暗になり、目の前の銀幕には色数の少ない、低画質なのが映し出される。
しかし、映画の内容はかなり恐ろしい。
様々な形で、人が次々と殺されていくといった猟奇的な映画だった記憶しかない。
映画の中盤、私の右隣に座るクラスメートが、体を震わせて怖がりだした。
クラスメートの誰かまでは、はっきりと分からない。
「大丈夫か?」
「…大丈夫じゃない…だけど、少しでも顔を背けたら…殺される…」
そして、私の手をギュッと握ってきた。
汗で彼女の手は、しっとりしている。
しかし数分後、彼女は私の手をゆっくりと離した。
聞いたことのないような、ギャアという声を出しながら。
その時、私の腕には何かが付いた。
返り血だ。
クラスメートは、殺されたらしい。
私は殺されないよう、横目で隣の彼女を見た。
心臓の辺りから、包丁の柄が突き出ているのが確認できた。
この後も次々とクラスメートは、様々な形で死んでいった。
怖じ気づいて逃げ出そうとする者、パニックを起こして叫び出す者まで現れる始末だ。
彼女らも、当然殺された。
血なまぐさい臭いが、私の鼻腔を何度も刺激する。
あの、錆びた鉄のような、独特な臭いが。
しかし、私は生き残りたい一心で銀幕に映し出される全てから目を離さなかった。
いや、目が離せなかった。
そして映画が終わったのは、夜遅く。
館内が明るくなると、死んで横たわるみんなが居た。
生き残ったのは、私ただ一人…
席を立って帰ろうとする私の脚は、震えが止まらなくなり、前に進むことさえ困難である。
おぼつかない、足取りで扉の方向へと歩き、両手でそれを押し開けた。
対して重いはずがないのだが、恐怖で力が入らない今の私にとっては、石造りの扉のようにズッシリと重い。
私は帰りたくて、無心で映画館から出たのだが、先程のバスは見あたらないどころか、通ってきた林道もない。
大きなバルコニーが目の前に広がり、更に死臭が漂っていたので、バルコニーから下を覗いた。
無数の死体が、地面が見えないほど積み上げられているのだ。
ここで死んだ人たちの棄て場としか考えられない。
生暖かい風がヒューっと吹き、私の制服のスカートを微かに揺らした。
何かを感じて振り向けば、そこには黒い影が立っている。
その手には、手斧が握られていた。
手斧は、満月に照らされギラリと妖しく光り輝く。
…殺される――――――
頭では、そう考えたが体は凍りついたように動かず、額には冷や汗をにじませるだけ。
そんな私とは裏腹に、黒い影は手斧を持って私に迫り来る。
それが私を、死へいざなうまでのカウントダウンのように感じた。
こんなことに成るくらいなら、皆と同じように、スクリーンから目を背ければ良かった。
影は、私の目の前で手斧を振り下ろした。
一瞬の静寂の後、山奥に堅く鈍い音が一度だけ響く―――――…
―――――
―――
―
ケータイのアラームが、お気に入りの曲で私を叩き起こす。
午前七時半のことだ。
ああ、夢で良かった…
しかし十八年間で、一番恐ろしい夢を見たような気がする。
さて、今日もまた新しい一日が始まる。
私は、思い切り伸びをして部屋を出た。
End...
あーホントに怖かった…あの夢は…
思わず、友人のTwitter生存確認しちゃいましたよ…
TLに居たので、安心しましたが(笑)
しかし出校日に、みんな居るかどうかが心配だ…←
Have a nice day!(b^ー°)
+ Adoc +