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愛してる、愛してない....

オドレイ・トトゥ主演のラブストーリー。前知識なしでの鑑賞を推奨する。

ラブストーリーとは言ってもオドレイ・トトゥ扮するアンジェリクからの視点では、という意味で実際は女性の執念を描いたサイコスリラーである。

"ハート"に溢れたオープニングクレジットがとにかくキュートすぎて甘酸っぱくて切ないラブストーリーを期待したが・・・話は意外な展開に!!
こういったプロット自体はよくあるので読めてしまうがこの作品は見せ方が巧い。
アンジェリクの視点とロイックの視点を別々に描き、ラストのドンデン返しになだれ込む。

アンジェリクは端から見れば異常者かもしれないが、彼女自身はとてつもなくピュアで繊細なのだ。
彼女にとってはロイックが運命の人。
大きな勘違い、それでもひたむきな彼女の想いは切ない。

とびきりキュートなトトゥの笑顔が観たい人は必見!!

評価{★★★★}

ゾンビ処刑人

イラクで奇襲をかけられ死亡したアメリカ兵である主人公が不死身のゾンビとなって蘇る。そして生前の親友と共に"夜回りガンマン"として悪を討つ。

邦題からはB級臭がプンプンするが、かなり面白い作品だった。
傑作とまではいかなくても良くできている。
とはいえコメディを期待していた自分には少々物足りなかった。
もっと娯楽要素満載で笑える作品なのかと思っていたけど意外にシリアスな作りだったのだ。

アクションにも期待できないが、不死身の体を利用して悪人を討つ姿は痛快。

最初は順調だった"第二の人生"も徐々に狂い始める。
愛する恋人を失い、親友を失う・・・意外にもペーソスたっぷりで切ない物語だったのだ。

ラスト、自分が死んだ場所に送り返される主人公の姿は皮肉たっぷり。
アメリカ自身への皮肉か・・・。

評価{★★★★}・・・4.7

カット

事実に基づいた話らしいが、作品としてはダメダメである。

俳優陣は知らぬ顔ばかりで演技も微妙。
映像の安っぽさをごまかすためなのかわからないが、コントラストを強くしすぎていて見辛い画になっている。
ただでさえ見辛いのに真っ暗なカットが多く何しているのかわからない。

残酷なスプラッターがウリなのだから脚本や映像の酷さには目をつぶる。
しかし、肝心のスプラッター描写も物足りない。
血しぶきはかなりの量で映像も相まって生々しいのに、直接的な描写がほとんどない。
中盤の去勢シーンは痛々しいが、そのシーンですらモザイクに覆われている。
『ホステル2』のように直接的に見せつけてくれれば良かったのだが・・・・。

あのラストも・・・。
ドンデン返しのつもりなのだろうか?
仲間がいるなら誰がどう考えてもあいつしかいないのに。
何のヒネリもなく終わってしまう、単に汚い映画であった。

評価{★}・・・1.3

白い家の少女

76年製作のミステリー。
初々しい少女時代のジョディ・フォスターが主演を務めた。
マーティン・シーンも共演している。

1人で生きることを余儀なくされ、誰も信じられなくなった主人公リンが心優しい青年マリオと出会ったことで心を開いていく。
1人で賢く生きるリンがなんとも凛々しい。
そしてマリオとの瑞々しい恋も微笑ましい。

ショパンの音楽などクラシックも劇中曲に多用され、ドラマチックな物語に拍車をかけている。
ジョディ・フォスターのアップをバックに流れるエンドロールというのも印象的。
やはりこの頃から彼女の才能は開花してたんだな。

サイコ・スリラーにカテゴライズされていたが、そういった作品を期待すると肩透かしを食らうので注意。
サイコな部分を挙げるとしたら、変態ロリコン野郎に扮したマーティン・シーンが少し狂気じみてたことぐらいかな。
とりあえず、なんだか切ない気持ちになる一作。

評価{★★★}・・・3.9

アメリカン・グラフィティ

『スターウォーズ』シリーズで知られるジョージ・ルーカスの名作。
SFを撮るよりもこういった作品を撮る方が彼には合っている気がする。

大学へと行くべきか悩む者、ついつい虚勢を張るひ弱な軟弱者もいればレースに命をかける者もいる。
それぞれが思い思いの一夜を過ごす青春群像ドラマがビーチ・ボーイズなど当時のヒット曲と共に紡ぎだされていく。

時に可笑しく、時に楽しく、時に切ない・・・友情や恋や進学など誰もが通るその道をノスタルジックな味わいの中で描いている。
この甘酸っぱい青春の1ページはネオンの輝きも相まって、中年の方には堪らないだろうな。

それと俳優陣はリチャード・ドレイファスしかわからなかったが、ハリソン・フォードとロン・ハワードも出演していたそう。
全く気付かなかった。

夕日で始まり、朝日で幕を閉じる本作。
今見てもベタな青春映画ではあるが、普遍的な面白さに満ちた傑作に変わりはない。

評価{★★★★★}
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