ある理由から息子と離れて暮らしていたマット(ロバート・ミッチャム)。彼はある日、酒場に預けられた息子マークを引き取りに行き、そこで歌手をしていたケイ(マリリン・モンロー)と出会う。
そのしばらくあと、農業を営む親子は水難のイカダを助ける。乗っていたのはケイとその婚約者だった。
1954年公開、マリリン・モンロー主演の西部劇。


可もなく不可もなく。特別良くもないが特別悪くもない、そんな映画。
ただ、前半と後半の酒場でのマリリン・モンローのムードの差が秀逸。ラストに彼女が歌う『帰らざる河』は、物語をここまで観てきたからこそ感じられる深さがある。彼女の歌を聞くために、この映画をここまで観てきたとさえ思った。

マリリン・モンロー以外はいたって普通。
中途半端な吹き替え+ながら見でも充分ストーリーを把握できる。つまりわかり易い作りになっている。
ただ、『背中から撃った』の使い方には驚かされた。今であればスタンダードだけど、当時は斬新だったと思う。
あの行動を「立派」と評するケイだけど、その言葉を額面通りに受け取ってはいけないだろう。相手は子供だもの。彼の今後の人生のために絞り出した「立派」だったのでは。本心では否定も肯定もしていないと思う。

最後の靴ポイの意図するところはわからなかった。
「新しい男に行きますよ〜!」ってことかな?(靴はセックスの象徴)


ところで終始主人公一行をストーキングしていたインディアン。
あんなに追いかけてくるものですか?そもそもなぜ攻撃してくるんですか!?
最近のハリウッド映画では、どちらかと言うと白人に攻撃されるインディアンが多いですよね。でもこの映画だと、理不尽に攻撃されているのは白人なんです。
どっちがほんとなの?って思いました。不思議です。



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