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黙示録19xx。その1。

○「唯一神」は、神々との戦いを制して、天界に君臨する、神の王と成った。

しかし、まだ、情勢は安定しておらず、反逆の火種は燻って居た。

そこで、唯一神は、勢力拡大の助勢力として、自分達、神と同じ姿をした生物、「人間」を作った。

人間は非常に優秀だった。

人間の力を得た唯一神は、その支配を盤石の物にした。

その頃に成ると、人間に興味を無くして、「サタン」に世話をさせた。

サタンは地獄の門番、すなわち閻魔大王を経験した事が有る程の神。

しかし、神は人間に干渉してはならない。

人間に干渉するなら「天使」に成る必要が有ると、「神格」を、何の落ち度も無いのに、強制的に剥奪した。

唯一神は、自らの勢力が盤石になるにつれ、横暴さが目立つように成り、日増しに手が付けられなく成って行った。

一方、人間の世話をする事に成った、サタンは、人間の優秀さに、すぐに気付いた。

もしかしたら、人間を手懐けて、味方に付けた上で、人間の勢力を拡大すれば、唯一神に勝てるかも知れない。

サタンは、まずは人間に宗教、それも唯一神の味方に成らないように、多神教を教えて、統率を計ると共に、味方に成る神を増やした。

そして「貨幣」、すなわち資本主義を広めて、契約、約束、愛は命より重いと伝えた。

その頃に成ると、天界に異変が無いのに、人間の助勢力により、サタンの力が急激に増して居るのを、唯一神も気が付いた。

そして、勝敗の鍵は、どれだけ人間の力を味方に付けたかで決まると言う事も。

唯一神は、人間にユダヤ教、キリスト教、イスラム教と言った、一神教を教えた。

さらに、文明、戦争、破壊を伝えて、他の宗教を攻撃して、強制的に改宗させた。

資本主義に対して、社会主義、共産主義を広めて対抗した。

もはや、人間界は、天界の神々の代理戦争の場に成って居た。

唯一神側と、サタン側に別れての大戦争に成った。

そんな中、強力な神がサタン側に付いた。

アテナ神と、ヴァル神だった。

直接介入は控えて居たが、唯一神が親友を、メドゥーサに変えて投入。

親友を自分の手で討つ事に成り、激怒して直接参戦する事にした。

「ここから先は通さない!!」。

人間界に行こうとするのを止めるのは、エロス=ヴィーナス神と、アポロン=ディアナ=アルテミス神だった。

人間界に降りた、ヴァルとアテナが目を付けたのは、四方を海に囲まれて、八百万の神々に守られた小国だった。

早速、北から追い掛けて来た、ゼウスを討ち取り、地の獄に捕らえた。

アテナ、ヴァルが味方した小国は、大局的に不利な中でも、連戦連勝だった。

そんな中、アテナ、ヴァルに憧れる少年が居た。

唯一神は、少年に、

「処女の髪の毛で作った弓で、自分の精液を付けた矢を当てれば、神でも自分のモノに成る」

と、教えた。

その上で、「ノアの箱船」の話をした。

信じた少年は、見事に命中させる。

しかし、これは嘘で、神の力を封印する呪いだった。

(「黙示録19xx年、その2」に続く。)
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