スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

何処かに……そんな事を思って何度も腰を上げ掛ける。
何処かって………何処だよと苦笑い。

不意に涙が溢れた。


皆と………何かが浮かんでは消えて行く。



笑顔や仲間に囲まれて、ほこほこするような暖かい場所でお前が笑える居場所を
穏やかな毎日が過ごせる場所を
願っている


そんな誰かの願いは胸を締め付ける。

奥歯を噛み締めて
嗚咽が漏れないように










続きを読む

それは何時しか形を変えて

友人と話をして
ギャーギャー騒いで居れば、きっと戻れるさと
大丈夫だと繰り返して顔を上げた。


何かを覚悟しながら
そうさ、そんな日常が続けば、きっとと
信じるしか出来ず、踏み出したその足の先。


覚悟していた筈だった
そんな日はきっと来ると
解っていた筈だった。



でも

姿を見た瞬間
逃げ出していた。



嫌だった
物凄く嫌だった
避けられた事…
何度も、もう止めてくれと叫んで頭を抱えた。
なのに、逃げ出した。
結果的に、同じ事を、した…。

踏み止まれ!
そう、一瞬おもったのに…。
逃げた直後から、身体の震えが止まらなくなった。
痙攣するように指は震え、歯がカチカチと鳴った。
何かが、生木を裂くようにバキバキと音を立てているかのような恐怖に
息が詰まった。


怖かったのは

顔を上げた自分が
笑って行こうと思った自分が
一瞬で、保てなくなりそうだったから、だと思う。
本能…だったんだろう。



これが現状なんだと、知った。




早く、平気になりたい。
強くなりたい。
震える手で身体を抱いて心底、おもった。




友が言った。
相手の気持ちになって、考えられたら
見えないものも、見えてくると。
そんな事は、解っちゃいるけど

オレはきっと…まだ…。



今夜は、眠れそうも、ねぇ…

男なら

踏ん張って
立ち上がって
笑う

視線は、期待なのか
はたまた警戒なのか
ンな事に怯えてはグルグル廻るループのように
迷ってる。


俯き掛けては、立ち上がらないのか?と言う誰かの言葉に動きを止めて
ヘラヘラ笑ってみるけど
笑えば笑う程、心がどうにかなっちまいそうで。
それでも、俯いてて何になると内から何かも響いて動けやしない。


新しい出会いや、何処かに繋がってるだろう道は、潰れない限り、希望を捨てない限りあるだろうと、笑って言葉紡いでみるけれど
立ち上がろうかと僅かに顔を上げた瞬間、それを踏むかのように重みが掛かる。
容赦なさすぎだ(苦笑)


ふと、昔を思い出した。
こんな気持ちを抱えても一人酒を飲みながらぼんやり出来た場所。
もう、そこは無くて、そんな風に時間過ごせる場所も無くて。
でもカウンターに座りながらタバコ蒸かしてみたり、テーブル席で誰かと会話を交わしてみたり
そんな場所が、時間が、酷く恋しい。


沢山の優しさや、温かさで溶かされた心は勇気を持って
それがオレの宝物であったのに
その勇気が遊びで交わす付き合いの白紙一枚よりも軽かったと知ってから
宝物を見失いかけ未だ動けてない。

何だか、そんな宝物を壊したような気持ちは拭えず何度も何度も
何もない両手を見る。


見つめる先には何時かの高い壁
そんな壁の向こうなんざいらねぇよと
開き直る事すら出来ないオレは
思考を止めたくてベッドに潜り込んで身体を丸める。

無理をしようとしまいと、俯いた顔を上げてくれる風っていうものは、ある瞬間、ふっと吹くのだそうだ。


そんな話をぼんやりと聞いていたオレは、まだ、現実を受け止め切れていない。

出会いがあれば、別れもある。
そんな常識、オレにだって解るけれど、全てを、何だったんだ?とか仕方無いかとか、
何より、もっと良いヤツ居るよでだけは、片付けられず
道行を、見失っている。


素直に
ありのままにと言っても、そう出来ない理由も、ある。



背負った二人分の重さを考えれば、我ながらバカだと、思う。
それでも

オレは愛しさを捨てきれない。
テメェは何様だと悪にも出来ない……


何時までもうつむいては居られないと知りつつ
真新しい傷を塞ぐ事、叶わない。



本当は


本当は………



こんな結末、あんまりだと……叫びたい

嘘だと、叫びたい……

無様に泣きじゃくり、声が枯れるまで叫びたい…

どうして、真剣だ、本気だと向き合ってくれた姿すら一瞬で、なかった事にした?!と…


愛していると繰り返す度に俺もだと笑っていた顔が霞んで行く…
オレが愛し、オレを愛してくれた真新しい記憶さえ霞んで行く……


崩れて行く世界で
コレが現実だと知りながら、それでもオレが呟く言葉は


アイシテル


救いようのない、バカだと何処かで自覚した。

前の記事へ 次の記事へ