2013-4-10 02:26
お久しぶりです。
少々毒を吐きますので、苦手な方は避けてくださいね。
話題:就職活動
只今就職活動中の身なわけなんですが、どうしても理解できない現在の就職活動の風習があります。
それは
「履歴書は手書きでなければいけない」
というもの。
私自身こうしてブログなどで文章を書いている身としては、勿論手書きよりパソコンで打った方が早いに決まっています。そしてなにより私は字が汚いのです。
とすれば当然、履歴書を書くのはパソコンの方がいいに決まっています。
しかし現状、インターネットで検索して出てくる回答と言えば
・当然手書き
・手書きの方が誠意が伝わるので手書きです
・常識でしょう
・パソコンは無機質な感じがして「本当にうちに来る気あるのかな」とおもってしまいます
などなど。
私も一時期はその回答に従い、素直に手書き履歴書を送っていました。
ですがよく考えてみてください。
・手書きの方が誠意が伝わる
・パソコンは「うちに来る気あるのかな」と思う
という二つの意見。
そもそも「誠意」って何で測るのですか? おそらくは
「字が丁寧」
「字が上手い」
という観点からでしょう。ですがそれであれば、いっそ書道有段者でも雇えばいい話だと思うのです。
まあこれは極論であるとしても、字の上手い下手や雑丁寧で判断できる「誠意」って一体なんでしょうか。
時間をかけたかどうか?
そんな時間があれば履歴書を出した先企業の情報を調べ面接対策でもした方が、よっぽど「誠意ある」対応だと思いますが。
もっともそんな対応しても見えないのですから、見える履歴書で判断するしかないのでしょう。
しかし、文字の巧拙ばかりに気をとられ、肝心の文章を本当に読んでいるのか甚だ疑問です。
それであるならば、皆一律パソコンで履歴書を書き、本当に「中身」で「誠意」を判断した方がよっぽどフェアであると考えます。
手書きの文字を判断したいならば名前だけ自筆にすれば十分ではないですか。
また、「うちに来る気があるのか」という問題に対して。
これは「離職するかしないか」という問題にも関わってくるのでしょうが、それであるならばなぜ、現在手書きで履歴書を送り働いているであろう社会人の少なからずが、転職や離職を繰り返すのでしょうか。
現時点で、手書き履歴書を送った社会人の転職・離職率が極めて低く、パソコン書きで送った社会人の転職・離職率が高い。というならば話は分かります。ですがそういったデータを出し意見を述べる方は残念ながら管見の限りはおりませんでした。
パソコン履歴書を否定するのであれば、むしろそういった前提からデータを出し比較した上で否定していただきたいものだと強く思います。
そして、「誠意」にも直結しますが「使いまわしは気分がよくない」という意見。
勿論データが残るのですから一部は使いまわしでしょう。ですが、手書き履歴書で使いまわしがないと、採用担当側は本当に信じているのでしょうか。
自己PRや今までの経験、下手すれば志望動機すら、何枚も何枚も手書きしていればテンプレートとなる元の文章を作り、それを書きうつすだけの「使いまわし」が増えていきます。
それを知ってなお、パソコンの履歴書の使いまわしを非難するのであれば、それは単なる言いがかりとした思えないのが実状です。
第一、使いまわしといっても学歴や職歴など一部でしょう。志望理由などはその企業によって書きおなしますし、PRも職種がかわれば書き変えます。
それらを知らずして、「データだから使いまわしているんだろう」などと一括りに考えるのは、少々頭が固いとしか思えないのです。
さて、ここまでは既存意見に対する反論でしたが、ここからはパソコン履歴書の利点について。
・データであるという点
まず書きなおしが容易です。学歴などは何度も書く必要性がありません。
これらの姿勢に「誠意」がないという反対意見もあるのでしょうが、効率を重視して何が悪いのでしょう。
効率がよい=誠意がないという方程式を成立させたいのであればそれに基づく客観的なデータを示していただきたいものです。
もとより採用する企業は、効率が悪いことを何度もするような社員を欲しがるのでしょうか?
・ワードやエクセルスキルが判断できる
パソコンで作る履歴書は、殆どがワードやエクセルでしょう。
パソコンで履歴書が作れるということは、こうしたスキルが少なからずあるということ。
まかりまちがっても、パソコンで文字を打つことすら難しいような社員を雇うようなことにはならず、研修の時間も無駄にせずにすむのではないでしょうか?
大きな利点としてはこの二つでしょうか。
他は反論で述べてしまいましたのでさほどありませんでした。
まあ、ここではこのように述べていますが、こういった意見を受け入れる企業は依然少数派であるという自覚もあります。
受け入れてくれるのはベンチャー企業など、若い社員が多い企業くらいではないでしょうかね。
もっと時代が進んで、デジタルに理解のある世代の社員が人事を担当してくれればよいのですが、そうもいきませんね。困ったものです。