この男はオレの色々なものを盗んでいく。
オレのグラスやベッド、声を大にしては言えないがオレのハジメテだって。
「愛してるぜ」
息をするように、容易に甘い言葉を吐く。
オレはいつだってこの言葉に心奪われる。
盗まれた心だけは返してくれるな。
開発された体は熱が冷める事を知らずに火照る一方で、達した後もなお求めるものだから質(たち)が悪い。
口から漏れだす涎が純白のシーツに染みを作った。
「あっ、ぁ……いや…ぁっ!」
「相変わらず感じやすいんだな。良いのか?お兄ちゃんに聞こえちまうぜ」
肉と肉がぶつかる音を木霊させながら男は耳元で囁いた。がじり、と耳を食むと女の感度は一層あがり肩が跳ねる。
「……んっ……ぅ、あ…!」
「もうイったのか?夜はまだ長いんだから楽しもうぜ」
息継ぎのために開いた唇を奪われる。まだ続くのか、と絶望感に酔いながら女はベッドに身を沈めた。
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軽い強姦の話。おっさんはねちっこいのできっと朝までパターン(^p^)
腰が死亡フラグ(←
「頼む、1回で良いから坊やからキスしてくれないか?」
あからさまに嫌な顔をしてダンテを見遣ると、彼は上目遣いでネロを見つめた。
「おっさんの1回は長いから嫌だ」
「短けりゃ良いのか?」
「そうじゃなくて…っ、顔とか、近いんだよ…!」
唇と唇が重なれば至近距離も良い所、当然顔も近い訳で。ネロはそれが恥ずかしくてたまらないのだと顔を真っ赤に染めながら訴えた。
「坊や、いつからそんな乙女みたいになったんだ?可愛すぎるぞ」
「うるさい!可愛いって言うな!」
今、ネロに猫の尻尾が生えていたら間違いなくぴんと張り詰めて上を向いていただろう。歯の間からフシュー、と息を漏らしてダンテを威嚇した。
「まぁ夜まで時間はあるしな。楽しみはとっとくさ」
ネロからキスしてくれるように。
願いを込めてとびきり長い口づけを彼に送った。
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おっさんのキスはねちっこいよ!
そしてネロからキスされたら嬉しすぎて最後までシちゃうよ!(←
「結構膨らんできたな」
女の腹を愛しそうに撫でながら男は呟いた。
女はそうだな、と相槌を打ちつつ表情は苦いものだった。
「(オレとダンテの子……?違う、もう1人のオレとダンテの子だろ)」
男はもう1人の自分が好きなんだ、でももう1人の自分にはすでに男がいて。だから姿の似た自分とセックスして孕ませて、生まれてくる子供の顔を見て満足感に浸りたいだけなんだろう、と女は勝手にそう推測していた。
「(子供なんて、)」
欲しい訳じゃないのに。一瞬だけでも愛されるのが嬉しくてその行為を許してしまった自分に腹が立つ。
「ガキが生まれたら色んな所に連れて行こうな」
どうせ女を繋いでおくための戯れ事だろう、賛成するように相槌を打ったその顔は泣きそうだった。
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黒4N♀がかわいそうな話。黒様がどう思ってるのかは謎。
恋人である男が語り始めた。
「すごかったんだぜ?昨日のハニー。珍しく積極的でさ、自分で跨がって腰振り始めて。しかもすげぇ可愛い顔して甘えてきたんだぜ」
確かに昨日やる事はやったが跨がった記憶などない。ましてや甘える事などシラフのオレでは絶対にありえない。
「最高だったなー、夢の中のハニー」
そういう事か、となんだかイライラしてきたので男の鳩尾にストレートをお見舞いした。
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夢の中の2様は何でもしてくれます(←