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ガマ

『いつかは兄貴のような人になれればなーって、ちょっと考えてみただけです』

ガマ

class:武装商船団

帝国暦1932年生まれ

最近になってやっと入団して一年が経った下っぱ団員。入団のきっかけはひどい雨の日に弟と一緒に両者ずぶ濡れで船長室に転がりこんできた、というもの。理由は今も頑として答えようとしない。

普段は船室の掃除を主にしている。誰かに頼まれた訳でもなくやっているのは本人がモップがけが好きだかららしい。弟は他の団員と一緒に品物の運び込み等をしているが体力がなく、根性なしの為直ぐに泣き言ばかり吐く。それでも何故か憎まれないのはガマが叱責するとよく働くから。

掃除以外は団長マゼランの補佐で彼の身の回りを整えたりしている。マゼランは女性のように細やかなガマの仕事ぶりを高く評価している。

…と、いうのも実は彼、もとい彼女が女性だから。本名もガマではなくレイア。
団員は一回り小さく細い男だとは思っているが全く疑っていない。弟はいつばれるかと肝を冷やしている。
団には女性はいても船に乗る機会はほとんどなく、ヌオノやモーベルムでの酒場仕事が主。また船乗りは男の仕事だとされてる為ばれるとそれなりに大変。
…が、日常で接している時間が長いマゼランは少し察している。

後にマゼランから団長の座を譲りうけることになる。

マゼラン

『俺も一応、人の上に立ち、人を束ねる者だ。…疲れるがな』

マゼラン

class:武装商船団

帝国暦1928年生まれ

武装商船団団長。エンリケが帝位に就くまでは彼の優秀な右腕として働いていた。
母親がヤウダの人の為、その血を受け継ぎ黒髪、黒目、黄色の肌をしている。

いつも無愛想な顔をしていて、普段は経済関係の書類を処理の為に船長室にこもっている。というのもロンギット地方の経済関係の仕事をエンリケに委任されたから。本人は以前の海賊稼業が懐かしくてたまらない。

部下からは無口な人だと思われることが多い。実際職務に追われコミュニケーションが不足しつつあり、話をする機会がないのでイメージを解消しようにも悪循環が起こりつつある。本人は仲間と和気あいあいとやっていきたいと思っているのだが、そのことを知っているのは古くからの乗組員のみ。

部下で新人のガマを評価していて、自身の右腕として補佐にあたらせている。

ジュディ

『わたしは神なんて大それたものじゃない。皇帝の器はわたしにはないわ』

ジュディ・ボーネ
33代目皇帝

class:帝国軽装歩兵女

帝国暦1626年生まれ

ひどく悲しみを背負う女歩兵。しかし誰も彼女の悲しみには気付かない。
それと言うのも、自分の意思に反して皇帝に抜擢され、己を殺して執務に追われているから。輝く銀髪に隠れ気味の整った容姿は、人の前では勇ましい表情をしている。
彼女の悲哀に満ちた顔を知っているのは親衛隊のユリシーズ、ティルピッツ、スターリング、ベスマとノヨーリアのみ。

ニーベルの平凡な家庭に生まれ、至って平凡に育った子どもだった。ただ、美人ではあるが人と話すことが少々苦手なため、あまり目立つことはなかった。
16歳で軽装歩兵隊に入隊。有名にならなくとも神(皇帝)のいる下で働けるだけで充足感を感じていた。

ところがある日、突如先帝が亡くなると、急に意識が遠のき瞬く間に膨大な記憶と全身に広がる力が彼女に流れこんだ。一瞬の後、帝位を継承したのだと理解した時には、つい先ほどまで何気ない会話をしていた友人、同じ隊の上司でさえも足元にひざまずき彼女を神と崇め始めた。

逃げることも出来ずに戴冠式を終えると、ジェラール帝とライブラ帝の記憶の2つに存在するノヨーリアという術士を不思議に思い、彼女の部屋だと言われている兵舎の一部屋を訪れたところで彼女と出会う。

幼い頃から突然気が遠くなり意識が朦朧とすることがよくあるが、帝位を継いでから頻繁に起こるようになり、その無意識の間に何かしているかと思うと不安になる毎日をおくっている。

後に砂漠の七英雄ノエルと和解し、海の七英雄スービエを撃破する。また、ライブラ帝の頃に定められた皇帝信仰の国教化を廃止。
白く雪のように美しい容姿と炎術を巧みに使用したことから、後に『雪炎帝』と呼ばれる。

ジュディネタバレ編

『わたしはオードリー。皇帝として見初められたのは、本当はわたし』

オードリー

ジュディにとり憑いている魂。彼女が意識を失う間体を動かしているのは彼女。
オードリーとジュディはもともと双子であった。しかし、生まれてすぐにオードリーは亡くなり、魂だけがジュディに憑依している。

魔力のない人には全く見えず、2人が入れ代わったことも分からないが、魔力のある人には丸見えである。
よって術法研究所の術士は全員見えているが、宮廷魔術士の2人はジュディに降りた神だと畏れるがフリーメイジの2人と軍師はそんな人もいるだろうとさして気にもしていない。

明るく好戦的な性格でジュディと違い自分の考えに迷いがない。
人と接することに抵抗がなく、冷静に物事を考えることが出来る。

戦闘中などにジュディが危険な状態になると強制的に意識を入れ換える。判断力がオードリーの方がかなりあるためジュディほど苦戦しない。ただし使う体は同じなので圧倒的な差がある訳ではない。
炎を好むのはオードリーの方でジュディは風術が好き。

オードリーに住み着かれていることをジュディは知らないが、自分が意識を失っている間体が勝手に動いていることは薄々分かっている。

宗教について

元来、バレンヌの民は各々の信じる神を崇め、宗教に関しては統一性を持たなかった。

しかし、カンバーランド王国制圧後、ホーリーオーダー達の太陽信仰が布教され、信者が爆発的に増加する。

ライブラ帝の頃、伝承法を持つ皇帝が神格化。太陽信仰と混合し、『神は地上の人間の姿で皇帝になり、統率者として世界を平和に導く』となり、皇帝信仰が始まる。ライブラは皇帝信仰を国教とした。

それから約300年後、皇帝ジュディにより皇帝信仰の国教化が廃止される。この頃、時代を超えて変わらない姿で生き続ける宮廷魔術士ノヨーリアの存在が民に知られるようになる。

更に100年後、制圧した土地の宗教の影響を受け、様々な宗教が誕生。
中でも有力なのは、『全てを司る女神の化身した姿がノヨーリアであり、皇帝はその御使いである』という女神信仰である。
比較的寛容な教義で、50年でアバロンの民のほぼ全てが信者となった。
エンリケ帝の時代には絶頂期を迎え、アバロンだけでなく、カンバーランド地方やその他の地域にも広がっており、ホーリーオーダーが信仰するのも女神となっている。

最終皇帝の時代では勢力は衰退し、アバロンとカンバーランド地方の民のみが信仰している。

女神信仰はノヨーリアを女神とし、皇帝はその御使いとする信仰である。人間に不幸をもたらす七英雄を絶対悪とし、七英雄を撃破することが皇帝の役目だとされている。
ノヨーリアが目覚めた時の皇帝は御使いであり、必ず七英雄を撃退出来るという。

信者はノヨーリアが愛し、また女神の使いである蝶をかたどったものを肌身離さず持ち続けることを教義のひとつとしている。

ちなみに、お祈り等で使用される女神像はノヨーリアそっくりである。
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