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こころの行く末は

彼が帰国してから二ヶ月が経過した。
正確な日にちは覚えていないけれど、8月後半に帰ったのだから、きっと二ヶ月。
付き合ってからは、多分四ヶ月が経っていて、そのうち五ヶ月目に入るだろう。

私は、記念日、という感覚が薄いらしく、彼が私に付き合おうといってくれた日も、彼が帰国した日も、正確には記憶していない。
過去の日記を読み返せば多分わかるけど、特に特別な感情もない。

なるべく特別な日や特別な場所を作らないようにしているのかも知れないし、単に興味がないのかも知れない。

思えば、始めから別れを前提とした付き合いだった。

彼も、私も、はっきりとは口にしなかったけど、彼がカナダに帰国するときに、別れるつもりだったのだ。

その後の話し合いで、帰国後も関係を続けることにはなったけど、私も、そして多分彼も、恋人として会うのはこれが最後じゃないか、と思って、帰国のときは本当に辛かった。

今、ここにあるぬくもりが消えてしまう。
私を抱きしめてくれる身体が、私が抱きしめることの出来る身体が、去ってしまう。

そう思って。

せめて、二人で居れる時間は楽しく過ごしたいから、彼の前では泣かない。
そう決めていたのに、最後の日は感情を抑えることが出来なかった。
座り込んで、彼が私を背後から抱きしめて。
今なら顔を見られない、と思ったら、こらえ切れなくなってしまった。

あの時の心の痛みが、今なお私を臆病にさせる。
好きな人を失う、ということは、どうしてこんなにも痛いことなんだろう。


肯定されたいって、

昨日、高校の部活の卒業生飲み会があって。
長年顧問を勤めていた先生、彼は今タイで日本語教師をやっているのだが、彼が帰ってくる度に定期飲みをしているらしい。
私は今回初参加。

そこで久しぶりに再会した先輩が、遠距離恋愛の同士だった。

彼女はアメリカに留学していて、そこでやはり留学で来ていたフィンランド人の青年と廻りあったそうだ。
時差6時間。

思わず、抱えている不安を彼女に打ち明けた。

「この先一緒に暮らせる見込みもないし、どこかで別れなきゃ、って思ってて…」
という私に、彼女は一言
「なんで?」
と返した。

自分から終わらせてしまったら、本当に終わってしまう。
先の事なんて、考えなくて良い。
なるようになるから。
それよりは、今の時間を大切にした方が良い。

全部、わかってた事だけど。
彼と付き合う時点で、呑み込んだ事だけど。

他人から言われて、安心している自分がいた。

そう、だよね。
「今しかないのに、何故明日を恐るのか」

それでも悩むし苦しむし、就活してて虚しくなったり、うじうじしている自分が大嫌いになったり、色々。

でもやっぱり、今の私に彼の存在は必要なのだ。

大好き。
だから、しょうがないかぁ。

話題:遠距離恋愛

Keep working toward your dreams.

彼の専攻はたしか、電子工学である。

たしか、というのは、別に私の記憶力の問題だけではなく、自分の学んでいる分野を日本語で何と言い表すのか、確証を持たずに私に伝えた彼の問題でもある。

まぁ、例え正確に言われたところで、完璧に文系の私には機械工学だの電子工学だの、その分野特有の差違なと大した意味を持たないだろう、と思うけど。

彼は会社を作る、という。

上司の下で働く、という構造は、彼に言わせれば不合理以外のナニモノでも無い。
その仕事に対し、適切な人が、適切に動く。
そういう、上司のいない会社を作りたいそうだ。


会社を作って、それがきちんと稼働し充分な利潤を生み出すようになったら、人工知能の研究をしたいという。

夢、じゃなくて。
彼にとっては、ただ歩む先の道。

それを聞かされたのは、私たちの所属するサークルの一大イベントの後、オールの打ち上げで転がり込んだ先輩の家のベランダだった。

地上37階から遥かに見下ろした動き続ける光、街、高層ビルの群。
その全てが、彼ら理系の頭脳によって生み出されたのだ、という事実が、急に実感を持って迫ってきて、私はひどい無力感に襲われた。

すごい、なあ。
彼には力があって、目標があって、確かな道があって。

でもそこに、私の居場所は、ない。

きっと、何も、出来ない。
応援したいのに。
傍にいることさえ、出来ないだろう。
彼の夢をかなえる道はカナダにあるのだから。

私が日本を出ることはできるけれど、そうしたところでカナダで生きていく力は、今の私には無い。
彼の負担には、なりたくない。

悔しくて、どうしようもなくて、涙が流れた。
暗闇の中で、平然と彼の隣に立ち、平然と笑いながら、平然と。

彼が夢を現実にしていく姿を、傍にいてみていられたら、どんなに良いだろうか。

叶わないと分かっていても、そう祈らずにはいられない。

先の事なんて、どうなるのか、全く分からないけれど。
今日を懸命に生きることで、二人の道が、開ければ良いのに。


今更ながら


唐突に、本当に唐突に、何かを表現したい、と思って、このブログを立ち上げた。

私には現在、高校を卒業すると同時に始めたブログと、mixi、Facefook、サークルの宣伝用ブログもある。

それらの更新も、あまり熱心でない私が、さらに新しくつらつらと文字やらなんやらを連ねていく場を作ろう、というのはいささか滑稽な話である。



このブログのことは、知り合いには一切話していない。

というのも、これから書いていこう、という内容が、私を知る人たちに知られるには、けっこうこっ恥ずかしいものになるだろう、と予想されるからだ。



たとえば、無駄に文学的な文章。

たとえば、私が妙に固執しているもの。

たとえば、彼氏の話し。

そんなこと。



じゃあ、誰に向かって語りかけるのか、と言われると、それも謎。

もしかしたら自分自身に、かもしれない。

でも、だれかに聞いて欲しいから、インターネットの網の中に、言葉の粒をひょい、と載せるのだろう。



語る、こと、とくに、自分について語る、ことは、自分を切り刻んでいく作業なんじゃないか、と時々思う。

私の中にある想い、言葉、それが活字になった瞬間、それは、私から離れていく。

活字は、だれでも見ることができる。それはつまり、私だけのものではなくなった、ということ。

文字によって私から切り離された私の言葉を、私は眺める。

簡単に手に入れられる、メタの眼差し。

私が欲しいのは、それかも知れない。



思考の整理が十分でない、長い文章になってしまいましたが、今更ながら改めて。



初めまして、ハチスバです。


楽しさの後の

会いたい、と思ったら負け、そう思っている。
けれど、会いたい、なぁ。

大学が始まり、帰省していた親友と再会、実に1ヶ月半ぶりに夕食に行ったり。
遠く東京から離れた地で出会った友人が上京してきて、三都道府県からみんなで集まって飲みに行ったり。

そういう事をして、思いっきり楽しむと。

私は彼が恋しくなる。
出会うもの、出来事、風景、様々なものが、知らぬまに彼に繋がっていく。

プリクラを撮ろう、という流れになれば、じゃあ画像を彼に送ろう、と思う。
クレーンゲームの機械の中、彼の好きなキャラクターを探してしまう。

逢えない時間。
でも楽しさを少しでも共有したい、と願っているんだろうか、無意識のうちに。

話題:会いたい。
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