話題:創作

 そこには、小さな、小さな光がありました。

 ちっぽけで、か細くて、儚くて、今にも消えてしまいそうな、そんな光がありました。

 どんな暗闇に落ちようとも、どんな絶望に呑まれようとも、どんな苦しみに、どんな悲しみに、どんな痛みの中にあっても、それは小さく、けれど力強く輝いていました。


 ある子供は、こう言いました。諦めなければ、きっとずっとそれは輝き続けるからと。

 いつか見失ってしまう時があるだろう。いつか忘れてしまう時があるだろう。
 だけど、それは決して失われる事はありません。


 いつだって、それはあなたを待っているのです。自分の存在に気付いてくれるのを。欠けた心の片隅で、ただ静かに、優しく、待っているのです。


 あなたが、その『希望』に手を伸ばす瞬間を。