こんにちは!もう週末ですね、早いです!しかし筆は遅いです!
更新が滞ってしまっておりますがゆう太は元気にチョコボールのイチゴ味に夢を馳せています!
なかなか進まないというよりなかば這いずる感覚でたらたら描いてるともう金曜日で!
頑張ります!いっつもこんなことを書いてるような気がもごもご…
そんなこんなで追記から突発センチメンタル御沢をばっ!
御幸先輩が御幸先輩らしくない感爆裂
夜空をみあげる沢村が柄にもなくきれいで、儚くて、消えちまいそう、って思って、衝動のままバカみたいに抱きしめた。沢村は変な声をあげたけど、振り払おうとはしなかった。腕の中の温もりに鼻の奥がツンとして、絡めた腕にまた皺が増えた。
好きで好きで、沢村も自分が好きで、そう思うとへそのしたあたりがキュンとする。
でも、胸いっぱいにこみあげてくる感情の片隅に、ぽつりと石ころのようにどうしようもない切なさが転がっている。
好きだと、口に出すとなんだかあやふやになって、形すら持ってなくて、いえば言うほど石ころはころころと増えていく感覚がした。
蹴り飛ばせないその石ころは、いつのまにか目からこぼれ落ちていく。
それでも胸にぐるぐると渦巻いた感情は体の中から出ようと自分の気道あたりをぎゅうぎゅうと押し進んでくる。
この期に及んでまだ形をつくろうとぐるぐる。
ぐるぐる
ひゅっと喉が鳴った。
すると腕の中からするりと温もりが抜けていった。
追いかけようと伸ばした手を、そいつのそれが優しく受け止めた。
「御幸、」
声音はひどく頼りなかった。
「すきだ」
頼りなく、それでもはっきり、沢村の言葉は自分の鼓膜を揺らす。
「すきだ」
バカのひとつ覚えみたいに、まるでその言葉しか知らないみたいに、そう繰り返した。
本当にバカなんだと思い出してつい笑ってしまったら、ちょっとムッとして手荒に自分の首に腕を絡めてきた。
パチンッ 胸のどこかにあった石ころが、遠くで弾けた音がした。
(すきに、形があったなら)
名の知れない何かを振り払うように、そんなに変わらない体をまた強く抱きしめた。
(END)