ヤバい、もう死ねるかも。
ある方の美人な華澄のイラストを見てにやけが止まらないんだが、どうしよう。
一ヶ月はそれで生きていけそうです、イェーイ☆←
相互リンクして貰ってる方なので、そこから行けます。一見の価値ありですよ皆様って言うか見ないと損だよ!?
テンション上げて、またもや前回の続き!
決着、となるはず!
「燃えよ、我が魂ィィ!」
二槍にまといながらも吹き荒れる炎に驚愕する雰囲気を感じながらも、風で援護する。
更に燃え盛る炎をまとった二槍の突撃を受けて花菱烈火が吹き飛んだ。
「まさか、火車丸と同じ偽火?けれど、そんな魔道具はなかったはずよ…」
裏麗の忍者が使っていた玩具…魔道具と同じにしないで欲しいですね。
「身一つで炎を操る者が、火影だけだと誰が言ったんです?世界は広いんですよ」
狭い日本で昔から言い伝えられた事など、真偽のほどはないんです。
それも世界を知らなかった時代の話なのですから、更に怪しいと何故気付かないんでしょう。
「ねぇ、時空を跳ぶ術を知る者よ」
「…何故、それを」
「私達の狙いは貴女だから、とでも言っておきましょうか」
私達が現代に来た原因は時空流転に関連していると見て間違いないはずなんです。ならば、少しでも情報を知る彼女に話を聞かなければお話になりません。
早々と試合を終わらせましょうか…残りは土門と言う男のみ。
「なぁに俺抜きで勝手なこと言ってんだー!!」
「おぉ、復活したぞ、華澄殿!」
「おや、凄い」
同じ炎属性故にダメージは少なかったんでしょうか。再び復活した花菱烈火はテンカウントをされる前にステージへと駆け戻りました。
「テメー等には母ちゃんに指一本触れさせねぇかんな!」
「な、破廉恥な!」
「そんな意味じゃありませんからね、落ち着いて下さい幸村様。
それに、貴方も勘違いしているようですが…」
指一本を触れる必要性はなく、ただ話をしたいだけなんですよ。
何のために私が相手を殺さずに伸していると思ってるんですか。一人でも殺したら話を聞いて貰えないからに決まっています。
そう弁解しようとした所で、橙が走った。
「クァー!」
「ぬぉ!?」
「幸村様!?」
グサッと橙色の何かが飛んで幸村様の額へと突き刺さったソレに目を見張る。
何ですか、アレ。
烏が何でこんな所にいるんですか。
そもそも烏風情の突撃を幸村様が避けられぬはずがありません。
ただ、分かる事はあの烏の気配が彼の配下に似ているから警戒する必要性を感じなかったから。
「まさか、アレは…!」
「セィヤァァァ!!」
野太い掛け声に思わず肩を揺らす。
ソレから視線を発信源へと視線を向けた時には、視界一面が岩に覆われる。
……いや、岩が吹き飛んで来た?
「華澄!!」
衝撃に意識が暗転。
「……アレ?命中しちった?」
岩を投げた土門と言う男は自分のした事ではあるが命中した事に唖然としていた。風使い、水使いと手練の者達を悉く無傷で倒していたからだろう。
だが、そんな事はどうでも良いのだ。
「ボケーッとしてんじゃねぇ、土門!もう一人いんだぞ!」
…起き上がらない。
「お、おぅ!……あ?」
起き上がらない。
「ワォーン!」
華澄が、起き上がらない。
「い、犬ゥゥー!?」
何よりも時間が過ぎてもいないのに、この姿に戻った事が物語っていた。
あぁ、気絶しているだけなのか、或いは……岩を退かせなければ、と駆け寄るもこの姿では些細な石を、少しずつしか退かす事しか出来ないのだ。
「キャゥーン…!」
嗚呼、この姿が何てもどかしい!!
「幸村兄上」
その声に我に返る。
こんな接近されるまで紅麗に気付かぬとは。
「私がやろう」
炎が舞う。
己が退いた瞬間に岩だけを吹き飛ばす加減をされた炎が走る。
「キャン!」
姿が見えた華澄の下へと駆け寄る。
瞬時に風か槍で防いだのか軽傷ではあるが、額から流れる血を舐めとる。
嗚呼、何て痛々しいのだ!
「紅麗が、人を助けた…!?」
「…たった二人相手にお前達は満身創痍だな、烈火よ」
二人の会話が聞こえるが、俺には華澄の姿以外が目に入らなかった。
華澄に何かあったら、俺は…俺はッ!
「キャウン!キャン、キャン!キャゥ
…すみ、華澄!!」
「……、…」
意識が戻るようにと、吠え続けていると己の声に戻っていて目を見開く。
この姿に戻ったならば、と期待に応えるかのように、蒼紅の瞳が開いた。
「…クフフ」
だけども、ゆらりと立ち上がった華澄は怒りからか笑顔を貼り付けていた。
「……ガキ風情が」
テンカウントを数え終えた審判が腰を抜かす。
烈火達でさえも顔から血の気が引いて震えているのは、華澄の殺気を直に受けたからだろう。会場に圧力が掛かったかのように重い。
「華澄姉上」
華澄の進行上に紅麗が立ちふさぐ。
それに華澄の瞳が僅かに揺らぐ。
「華澄」
横から彼女を抱き締める。
温もりが伝わってきて安堵の息を吐く。
嗚呼、大丈夫だ、彼女の存在を感じる。
「落ち着くのだ、俺達の負けだ」
「……幸村」
「何も怒る事はない、俺がそう思っているのだからいいのだ」
「…幸村、さま」
いつもの彼女に戻ったのだと分かり深く頷いて応える。
肩の力を抜く華澄から離れてソレを掲げた。
「うむ、それでもその怒りが収まらぬと言うのなら、コレに何しても構わんぞ!」
「ク、ァ…」
首を絞めすぎて白目を向いているが、死ななければ問題なかろう?
「ギャァァァ!クー吉がぁぁぁ!!」
「クゥちゃぁぁぁん!」
烈火殿や治癒の女子が騒ぐのを聞いて俺は口角を釣り上げて鼻で笑う。
「ハッ、クゥとはまた愛らしい名が付いているではないか、なぁクゥ?」
「…クワァ!」
「…幸村様、首しまってますよ」
「構うものか。コレは家臣でありながら主に牙を向けたのだぞ?暫くは元の姿に戻さないで構わんからな、華澄」
「そう言う訳にもいかないでしょう?お互い近況を報告しなければ…」
「嫌だ」
「…一応、仮にも感動の再会なんですから」
「嫌だ」
「…幸村様」
「嫌だ」
「………」
「嫌だからな」
感動の再会?そんなもの知らぬ。
(お前のせいで華澄は…!)(いや、悪かったけどさ!最初から負ける気だったじゃん、違和感なく終わらせようとした俺様の苦労をかってよ!)(知らぬ!)(旦那ぁ…)
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感動の再会とは程遠い彼ら。
不幸な佐助が好きなんだ、完璧してくれよw
それと、ゆらりと瓦礫から立ち上がった姉御の別ネタ↓
「……クフフフ」
ゆらりと立ち上がった華澄は、笑い声を上げながら天井を仰いだ。
「クハハハハッ!この私を傷付けるなど、虫けら風情が粋がっているではないか!」
「ま、魔王が華澄殿に降臨してしまったではないか、佐助ぇぇー!!」
「クハハハハッ!!是非もなし!」
その日、会場が跡形もなく消えた。
───────
いや、だって魔王の血族な屍姉御も良いな、と最初は思ってたんだよ。
けど幸村とどうやっても絡められないから即却下したネタなんだ、魔王化な屍とか違和感ないと思うのは私だけかw