◎ ごめんね、ありがとう。



あの日、連絡きたのは夜の10時過ぎ…。

「嫌になったらちゃんと言って」

違う、嫌になったことなんてない。
慌てて自分の思ってることを送る。

嫌になったわけじゃないこと。
自分が嫌なこと。
お願いだから捨てないでほしい。

全部、本心。彼との時間で後悔してることなんて1つもない。
後悔してるのは全部彼と出会う前の自分。

そしたら、彼からの電話。

「…もしもし」
「…もしもし。ごめん。」

すでに泣きそうなわたし。
ただ「ごめん。」と謝り続けた。
そんな状態のわたしに彼からの一言。

「提案なんだけど…これから会いに行っていい?」

その一言に甘えるわたし。
1時間くらいかけて来てくれた。
来てくれた頃には日付が変わりそうな時間。
彼に申し訳ない。

会った瞬間に、強く抱きしめられる。

「不安にさせて、ごめん」

言われた瞬間に、涙が溢れ出した。
そのまま泣き続けるわたしを抱きしめたまま、わたしが落ち着くまで傍にいてくれた。



わたしが落ち着いたあと、お互いの気持ちを確かめ合って、仲直り。
朝まで一緒にいてくれた。仕事なのに…。
申し訳ないけど、来てくれたことと一緒に眠れることが嬉しすぎて本当に幸せだった。





今回のことで約束。
お互い、不安なことがあったり辛かったりしたらちゃんと言うこと。




わたしも彼をちゃんと信じよう、と思った。
彼は彼。男の人がみんな同じことをするわけじゃない。
彼と関係のない過去のことを引きずって彼自身を信用しないのは失礼だ。
彼なら受け止めてくれる。



大変なことがあっても、2人で乗り越えていこう。