2016-5-28 19:22
与えられるものを上手く掴めず
歴史たどって倣った果て
「どうしてこんなに脆弱なの」と誰が責められるの
すがりたくていつの日からか求めたのは神のような手
眼を凝らせばその手のひらは薄汚れているとわかるのに
霞んでいたこの眼は誰しもが素通りする「それ」を掴んで
なにより人の手がすぐそばにあることを喜んだ
どうせいつか死んでしまう
あとかたもなくなってしまう
ってその時点でもうすでに形に捕われてる
理性 倫理 混沌 欲望 矛盾 望む 純潔
反し、束縛の中
抗うことに 意味を見いだしてしまった
なにもなくて
中身は空で“都合”で消えるこの手は偽物で
ふりほどいて自分の身体で優しく生きるには遅いのか
守るもの増やすのは怖かった
それでも事実、できていて
守るものがある、ただそれだけで生きている価値だった