スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

孔雀

メジャーに仲間入りして初のアルバム『孔雀』。こんなに刺激的なアルバムは他の類をみない。曲はインディーズ時代からやっていたものの再録もあるだろう。インディーズ時代の同曲の音源は聴いたことがあったが、迫力は桁違いに上がっている。彼女らの曲は歌謡チックで日本語の使い方が美しい。そこにある物語がはっきりとしていて、聴いている人々を惹き付け、取り込む。それほどの威力がある。私にはとても驚くべきことで、憧れることで、あり得さえしないことと思ってしまう。しかし、それは彼女らにとって、当たり前ことで、息をする以上に簡単なことなのだ。彼女らのこれからの生き方が楽しみすぎる。

魔女狩り

じわじわと私の心に侵略してきた女王蜂。発売当初、地元のタワレコでパワープッシュしており、まずジャケットに惹かれた。一人の女が蔦に絡まり、燃えている。気になる、気になる。迷わず、試聴。なんだこの爆音!耳が痛くなる!とすぐにヘッドホンを外した。しかし、翌日も自然と足を運び、試聴。全曲をちょっとずつ聞いた。荒削りではあるが、なんと妖艶で、激しくて、人間味のある音楽ではないか!それから何日か通い、購入した。サウンドだけ聴けば、うるさい、こわい、なんて印象を抱く人もいるかと思うが、人間が日々押さえながら生きている人間らしさが表現されている気がした。とても美しくて、醜くて、可愛くて、汚くて、強くて、儚い。彼女らの音楽を聴くとダメージを受ける。そのダメージは良くも悪くもあり、一言で言えば、刺激的、なのである。刺激がない人生など面白くもない。

さよならの代わり

また間が空いてしまった。こんにちわ、2012年。

今日は知ってからまだ日は浅いが、アンテナというバンドのアルバム『さよならの代わり』彼らの音楽に初めて出会ったのは去年の秋ごろだっただろうか。好きなバンドの対バンでたまたま拝聴。驚いた。仙台にこんなバンドがいたのか、と。やはり宮城出身のバンドは気になるし、応援したい。彼らの生み出す音楽は優しく、人に寄り添うような印象だ。しかし、静かに秘めた情熱が伝わってくる。それがどこからかはわからない。私は特に歌詞が気に入っている。伝わらないかもしれないが、3歩進んで2歩下がる、そんなイメージだ。年が近いこともあってか、とても身近に感じられるところもあり、何故か聴いていてほっとする。自分を探してる。主観的であり、客観的だ。これからにもっともっと期待したい。

悪人


しばらく音楽関連だったので、映画の感想を。

先日、TVで放送された悪人。映画公開の時は、いかにも妻夫木と深津の純愛を描いているかのように宣伝されていた。若者がホイホイと付いて行きそうなフレーズで。話はそれるがコマーシャル作ったり、宣伝する人々は果たして映画を見ているのだろうか?夏休みは多くのDVDを見たが、新作予告は少々主題とは異なることを宣伝していると思うのは私だけだろうか?逆にそういった知識を持って、映画を見たら腑に落ちなかったり、不服な気持ちで見終えることがあるのでは?話は戻って悪人ですね。これは中心となっている妻夫木と深津の純愛物語ではない。加害者家族と被害者家族の悲しみを描いた物語でもない。人間が持つ邪悪さやエゴイズムを表現している物語だと思う。人間は誰でもそういった気持ちを持っている。それは必ずしも自ら支配出来るものではない。しかし、人間という生き物は出来るだけ支配しながら生きていかなければならない。そんな人間が今の時代に生きてる出来る限り多くの場面を表現してるのではないかと思う。この映画に出てくる人間はすべてが悪人だ。これは何度も観て心にじわじわと染み入るものがある作品だと思う。

オレンジの匂いのチョコレート




甘い香りに誘われて 苦い表情におののく

昔のロックを聞きながら煙草をふかす

『昔の方がよかったな』

私は何も言えなくて

さみしげなあなたに何も言えなくて

見つめてるだけ

だから私はあなたの頬を少し撫でて

少し泣いた




甘い香りに誘われて 苦い表情におののく

最近のロックを聞きながら車をふかす

『今のロックはわからねぇ』

私は何も言えなくて

苦しげなあなたに何も言えなくて

見つめてるだけ

だから私は助手席を少し離れて

少し泣いた



前の記事へ 次の記事へ