今日は楽しかったはずなのに
母のせいで台無し。

腹いせに遠くへいった。

寒いのは平気だから。

どこを歩いたかなんか解らないし
なにがしたかったのかも解らない

ただ、散歩のついでに
少し風にあたりたかった。

雪が、降った気がした。

寒くはない、暗かった。

腹いせだったから
コンビニで
カッターをかって
切りそうになった。
けどやめれた、我慢した。

だから、歩いた。

真っ暗で車も人もない
街灯もなかった。

見上げたら満天の
星空だった。
見ながら歩いた。
綺麗だった、
北斗七星は
探せなかったけど
星が綺麗だった。

30分ぐらい、
宛もなく歩いた。

星が綺麗だったから。

で、帰ってきたけど
まだねちねちグチグチ
じめじめと
嫌味と愚痴と過去の話を
続けられて
やっぱりカッターを
買っておけばよかった、
そう思ってる。

過去、簡単に言うなら
異常だった。
普通じゃなかった。

俺は決めてる、
結婚はしないし
子供もいらない。

理由は簡単。
普通じゃなかったから。

母は選択を間違えた。

普通じゃなかった家庭だからこそ
早く普通の家庭を築きたかった。

それが間違い、

普通じゃなかった家庭で
育ったのに
普通の家庭をどうやって作る?

生まれた子供は
こんなに歪んだ。

犬にすらやつ当たってしまう
俺には子育ては無理だ。
殴られて育ったから。

歪んだ子供は歪んだものしか
生み出せないんだよ。

傷まみれの腕だしね。

それで子供が苛められたら
嫌だから。

俺は子供はいらない。