吸い込む息が苦しい。
しかし、一瞬とて足を止めるわけにはいかない。
私は廊下を走るスピードそのままに、階段を全力で駆け上がった。
四階に着いた頃、徐々に走れなくなる。
―――時間がない。
そうわかっていても、荒い呼吸で足早に目的の場所へ向かうしかなかった。
一番端にある部屋の鍵を開け、問題であった物を見る。
…危なかった。このままこの場所に置いていれば、三日後の月曜日が悲惨な事になる。
急いで゛それ゛を取り、部屋を後にする。
この時ばかりは、鍵がかかり難い事を恨みたい。
まだ呼吸は苦しいが、刻限は一刻と迫っている。
私はまた走りだした。
部屋の鍵を持ち主へ渡し、自分を待っている友達の下へと走る。
友達の姿を見ると、自然とスピードが上がる。
…バスに間に合うか?
時間は、まだ余裕があった。
終わり。
…中身の入った弁当忘れて、取りに行ったらバス間に合うか?って話。←最初からそう言え。
忘れた教室が職員室から一番遠いとかww