ねぇどうして触れたらいけないの
それを決めたのはあたしなの?とうまなの?
わざわざ苦労する必要はないけれど
選ばなかったものに思いを馳せるのはとてもしょうがないことなので。
昨日の新郎さんがとうまに似てたのね。
笑ったときにできる目尻のしわとかさ、アイコンタクトのときの目の動かし方とか。
あぁ、それはあたしがほしかったものなのにって
よくわからず、いみもなく、おもう
アルコールもはいって陽気にはなっていたけれど、昨日の夜のもやもやはきっとこれなんだろう。
愛おしいのです
とてもとても
この気持ちが千秋さんに悪いことだなんて思わない
この気持ちを隠そうとする方が耐えられない嘘で。言う必要のないあたしの気持ちのひとつ。
只々、忘れられないのです
誰のせいでもなんでもない話。
『〜つって、』
っていう言い回しが好きって話を千秋さんにしたことがある。それからたまーに使う千秋さん。意識はしてないと思うけど。
その度に思うの、あーそれはとうまの好きだった言い回しだって。
いま隣でその言葉を使うのはとうまじゃないのかと。
そのときには、すこしだけ胸が痛む。
話題:忘れられない人