全てフィクション

ひとりだけ
六年間ずっと
出会ってから今日まで
わたしの生きる意味
そんなひと

思えばもう恋とか愛とかじゃなくて
わたしの脳みそに神経伝達物質を流してくれる
麻薬みたいなひと

まともな思い出なんて一つも無い
わたしはいつだって泣いて喚いて怒鳴って憎んで
行事一つだって一緒に過ごした事が無い

彼はどんなひとですか?
と尋ねられてもわたしは答える事ができない
言葉にすると全部嘘になるような
不安定なひと

一緒にいたら確実に共倒れ
でもきっとそれがわたしの望みだった

一緒に死んでよ
心中してよ
って言ったら何て言葉が返ってきたんだろう

話題:忘れられない人

六年間
毎年なんだかんだと連絡をしない年は無かった
今年もまた然り
今年が最後になるのかな


七ヶ月ぶりの彼は精神を病んでいた
二ヶ月前
現時点で最後に交わした彼の言葉の一端
「簡単に忘れられるような仲じゃない」

言葉の効力はいつまで有効ですか?