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○| ̄|_


ヴー、ヴー

(...?)

ヴー、ヴー

(電話、知らない人からだ...)

ピッ

「もしもし?」

『こちら●●(なんかの会社名)の○○(名前)と申しますが、葛さんですか?(男の人の声)』

「はい、そうですけど...」

『我社が開発しました幼児用の教材がうーたらこーたら』

(セールスの電話かよ...)

『この製品は』

「あの、私結婚してないし子供も生む予定ないんで」

『しかし今からいろいろ揃えておけばいざというとき役に立ちますし、アメリカでは「私、二次現にしか興味ないんです。」

止まる時

「40代のオッサンってかっこいいですよね大好きですシワとか最高ですでも青年ももちろん好きですよだけどショタは属性ないんですよねぇなんでですかねロリは好きなのにつるぺたも巨乳も好きだけど僅差で巨乳の勝ちですてかもうぶっちゃけ女の子って何であんなにかわいいんですかねツンデレもクーデレもヤンデレもバッチコイ!」

『……。』

(...これでどうだ)

「もしもし?」

『...えーと、それで、この商品はですね』

(こいつ、めげないな...)



という、夢を見た○| ̄|_

HP


パソコンサイトを作りました!
つ、疲れた...
よろしければ見に来てください!

299004.blog33.fc2.com

映画感想


DVDでミストを借りてきました!
以下、その感想。
ネタバレ注意です。


















一言でいうと、めっちゃくちゃ葛好みの終わり方でした!!
タダキたんあたりならこれだけでもうどんなEDだか予想つくだろうなぁ。
つまり、バッドエンドです。
救いようのない。
二時間近くある割と長い映画なんですが、この終わり方だけでそれまでの視聴時間が報われました。
物語のほうは、キャラクターに死亡フラグが立ちまくりな感じでした。
誰が次に死ぬとかまるわかりです。
あれほど清々しい死亡フラグ達は近年稀にみますよ。
あとは、おじいさんとおばあさんがかなりかっこよかったです。
特におばあさん。
怪物に動じもせず冷静に火炎放射(自家製)する辺り、年の功というものを感じます。
ばあさんの男らしさに痺れました。

そんな感じで。
バッドエンド好きな方は見たら絶対楽しいと思います!
ミスト!!

羊のワルツU


「ありがと、京介。」
「ん。」
郁人は今まで打っていた文を保存し、卓袱台の前に腰かけた。
食べ物を前にした途端腹が鳴り、今まで自分がいかに空腹だったのかを初めて認識する。
「現金な奴だなお前は。」
「そんなん、美味そうなんだから仕方ないだろ。」
むっとしたように、郁人は卓袱台の上の料理を指した。
ツナとトマトの素麺に、アボガドとモッツァレラのサラダ。そして、南瓜のスープ。
三枚の白い皿の上には、彩りの良いそれらが盛りつけられていた。
季節の食べ物を使い、栄養バランスの考えられた食事。
それは同時に、郁人のことを考えて作られた食事といえる。
そのことを思うと、郁人は無意識に頬が緩んだ。
「そりゃどうも。」
ぽんぽんと郁人の頭を叩いた京介も笑う。
京介はとある個人経営のレストランのシェフとして働かせてもらっている。
京介からすれば、その仕事は郁人の役にも立てる最良の仕事でもあった。
「それじゃ、いただきます。」
両手を胸の前で合わせ、郁人は箸を持った。
素麺を箸に取り、一口一口咀嚼していく。そのあと箸からスプーンに持ち替え、南瓜のスープを喉に流した。サラダもフォークを使って全体のバランスを考えて食べた。
郁人の食べ方は、何とも綺麗なものだった。
素麺を流し込んだりスープを一気飲みしたりサラダを丸のみするような食べ方は、決してしていない。
食べこぼしなんてもってのほかだ。
しかし、郁人の食べる早さは尋常ではなかった。
先程まで皿一杯に盛り付けられていた料理はもう半分も残っていない。
見事な三角食べで、食材は郁人の胃袋へとその姿を消した。
京介が初めて見た時は、もう少し味わえという思いを通り越し、思わずため息をついてしまったくらいだ。
もっとも、郁人に言わせると自分はただ早食いなだけでしっかり味わってはいるらしいので、味わえという願いは少々的外れなのだが。
「ご馳走様でした。」
食事を始める前と同じように手を合わせる郁人。
皿には少しの食べ残しも付いていなかった。
「……お粗末様。」
郁人の頭を撫で、銀のトレーに食器を乗せた京介が立ち上がる。
「ちょっと待ってろ。」
そう言い残し、京介はそのまま部屋から出ていった。
ドアが閉まった後、腹を満たした郁人は背中から床に倒れ込んだ。
背後にあった書類が郁人の身体の下敷きになって皺になったが気にしない。
もとより重要なものは床になど放置していないので、背中の下にある紙が多少皺になったところで問題はなかった。
「はー、食べた食べた。」
呟きながら天井を向いているお腹をさする。
郁人としては食事を済ませた今一刻も早く仕事の続きに取り掛かりたいところだったが、京介に待てと言われたため大人しく待っていることにした。
郁人が床に寝転がりごろごろしていると、程なくして京介が帰ってきた。
手にはまた銀のトレーが乗っている。
「おかえり。」
身体を起こすと、甘い香りが郁人の鼻をくすぐった。
よく女性が別腹に分類するような香りだ。
「ほら。」
陶器が当たる音をたて、郁人の前に香りの元である紅茶とクッキーと、一つのシュガーポットが姿を現した。
「これ、焼いたのか?」
「まあな。」
これと表されたクッキーは一つ一つが売り物のように整った形をしていた。
お菓子は京介の専門外だが、焼き色といい形といい、さすがは料理人と称賛したくなるほどだ。
「なあ、食っていいか?」
郁人の問いに、京介は短く待てとだけ答えた。
犬の躾のようだが郁人が待てと言われるたびに待っている様子を見ると、躾は成功しているのかもしれない。
京介はシュガーポットにスプーンを入れ、中に入っていた粘着性のある液体を掬いあげた。
蛍光灯の光を反射し、楕円形のスプーンの上で液体は琥珀色に輝く。
それと同時に、微かな花の香りが辺りに漂った。
「それ、蜂蜜か?」
「ラベンダーのな。精神の沈静効果があるから、寝る前に飲んどけ。」
液体を紅茶に入れる。
琥珀色の蜂蜜は、すぐに褐色の紅茶の中に溶けていった。
「……やっぱ寝なきゃ駄目か?」
仕事のことを思い出し眠ることを渋る郁人。
「倒れたくなかったらな。」
そんな郁人を、京介は一蹴した。
「お前なら起きてから始めたって十分間に合うだろ。三時間したら起こしてやっから。」
ぽんとまた、京介は自分とは違い仔猫の毛のような郁人の髪を撫でた。
京介に頭を撫でられることが好きな郁人は、こうされると文句が言えなくなる。
「……もう食べるからな。」
それが悔しくて、郁人は京介の返事を待たずにクッキーを一つ頬張った。
さくさくとした触感とほのかなシナモンの風味が口に広がる。
紅茶も甘すぎず、クッキーとよく合っていた。
「どうだ?」
「まずくはない。」
どうやら、十分郁人を満足させる出来だったようだ。
まずくないと言った郁人の顔は笑っていた。
「そうか。」
京介も自分のカップに入れておいた紅茶を口に含んだ。
紅茶特有の渋みと蜂蜜の甘さが喉を通る。
続いて、クッキーを一つ。
「ああ、まずくはないな。」
初めてにしては上出来だった。
二人で顔を見合わせて微笑みあい、そのあとしばらくお茶を楽しんだ。
楽しんだと言っても、二人の間に会話らしい会話はほとんどない。
一方が一言二言喋り、もう一方が短く相槌を打つのが大半だ。
しかし、二人の間には気まずさなど微塵もなかった。
会話の合間に沈黙が訪れても、それを心地よいとさえ思うほどだ。
静かに流れる時と甘く香る室内で、郁人は自分の瞼がだんだんと閉じていくのを感じた。
予想外に、郁人は疲れていたらしい。
「郁人?」
クッキーも残り三つになった時、郁人は本格的に寝てしまった。
すうすうと聞こえる寝息に京介は声をかけたが起きる気配はない。
さすがに肩を揺すれば起きるだろうが、せっかく眠った郁人を起こす理由もなかった。
京介は物音をたてないよう紅茶とクッキーを下げ、代わりに寝室からタオルケットを持ってきた。
夏とはいえ冷房が効いている室内、何か上に一枚掛けておいたほうがいいだろう。
「郁人。」
背中を丸め机に突っ伏して寝ている郁人にタオルケットを掛けてやる。
そして、京介は起こしてしまわないよう優しく郁人の頭を撫でた。
いとおしむよう、ゆっくりと。
「おやすみ。」
京介の言葉が聞こえたのかは定かでないが、郁人はふにゃりと笑った。

羊のワルツT


※BL注意報ーBL注意報ー(゜Σ゜*)
タダキ嬢にリクエストされていた文が書き終わったのでのせてみます。
リクエスト内容は
・包容力攻め
・クーデレ受け
・ほのぼの
・ファンタジー
・最後は「おやすみ」
・この液体をスプーン一杯
です。
しかしぶっちゃけほとんど満たしていないという……。
これでも精一杯努力はしたんです。

私の愛を受け取れタダキ!


-*-*-*-*-

桂井郁人の仕事部屋は、ひどく雑然としている。
うず高く積まれた専門書や、床に散乱した書類。
屑籠の中に入っているものは分別すらされず、紙屑と調理パンの袋とペットボトルとが同居していた。
そろそろ小蝿やゴキブリ、あるいは鼠の類も湧いてきそうな状態だ。
掃除好きが見れば発狂ものの惨状だが、生憎とこの部屋の主は気にしていないので本人の立場から言えば問題はないようだ。
しかし、これが彼の家全体の状況なのかと言われれば、そうではない。
あくまでこれは仕事部屋に限ってのことである。
それも、彼の仕事の期限が差し迫ったときにのみ生じる、ごく限られた期間の現象だ。
今この部屋が混沌としているのも、彼が追い詰められた状況に置かれているからだった。
郁人の仕事は小説家だ。主にファンタジー系の小説を書き、比較的若い世代に支持されている。
元は趣味で始めたものだったが、たまたま投稿した雑誌で入賞を果たして以来、その雑誌で毎月連載させてもらっていた。
今では本も出版し、小説家としてそれなりに稼いでいる。
その締め切りが、間近に迫っていた。
今のペースならば確実に間に合う。しかし、彼は締め切り二日前には必ず原稿を終わらせるという、他人にとってはよくわからない自分ルールを作っていた。
故に、彼にとってこの状況はぎりぎりなのだ。
集中力を持続させるよう防音となっている仕事部屋には、彼がキーボードを叩くタイピング音しかしない。
煌々と照る蛍光灯の明かりの下、郁人は画面を凝視し、自分が紡ぐ物語の続きを必死に手繰り寄せていた。
防音の部屋はエアコンによって空調を完備されているため、仕事部屋にいる郁人と外界とは完全に遮断されていた。
彼にとっては外ではしゃぐ子供も道路にできた陽炎も走り去る車も、すべて無に等しい。
この区切られた世界の中で、郁人のみが唯一生きている存在だった。
「郁人、開けるぞ。」
突如として、郁人しかいなかった世界にもう一人の生きている存在が入り込んだ。
ノックもなしにいきなりドアを開けた相沢京介は、主の意向も聞かずずかずかと部屋の中央まで来た。
そして、壁際の机に置いてあるパソコンに向かって一心にタイプする郁人に向かって話しかけた。
「飯、作ってきたけど。」
「ありがと。後で。」
お互いに、語尾に「食べる」が入る。
何とも素っ気ないやり取りだが、これが彼らの常だ。
京介は銀のトレーに乗せられた食事を、部屋の隅に放置されていた卓袱台の上に綺麗に配膳した。
もともと卓袱台の上に置かれていた本の山は床に移動させた。
後で郁人が困らぬよう、順番を崩さぬままでだ。
「郁人、今何時?」
全て配膳し終えた京介が、未だこちらに背を向けパソコンと睨めっこをしている郁人に尋ねる。
「今……七時。」
壁に掛けられたシンプルなデザインの丸い時計を見た郁人が答えた。
そしてすぐに、その視線は目の前の機械へと移される。
「だな。最後に飯食った時間は?」
「六時。」
今度は即答。
「何時間経った。」
かたかたと空気を振動させていたキーボードの動きがにわかに止まる。
郁人はしばらく考えた後、ようやく京介へと振り返った。
「……京介、俺飯まだいらない。さっき食べた。」
その若さでもう惚けたのかと哀れなものを見る目を向ける郁人に、京介は頭を抱えた。
「どうしてそういう思考になんだよ……。」
当の郁人は、恋人が惚けたかもしれないという疑惑を放って、また小説の続きにとりかかってしまった。切り替えが早いことこの上ない。
頭を抱えるのをやめ京介は立ち上がった。
「郁人。」
「何。」
たびたび仕事を中断させられたことにより少々苛ついた口調の郁人だったが、それでも京介の呼びかけには律儀に答えた。
「十三時間、だ。」
言うや否や、京介は郁人の座っているキャスター付きの椅子を後ろへと思い切り引っ張った。
ごろごろと音を立て、椅子は上にいる郁人ごとフローリングの床を滑る。
床にある書類は椅子が滑る分だけ綺麗に端に除けられていた。
「……。」
郁人、しばし無言。
「京介……。」
仕事の邪魔をされたことについて怒るのかと思いきや、郁人は何とも言えない悲しそうな顔をしていた。
すくと椅子から立ち上がり、京介に歩み寄る。
そして自分より少しばかり高い位置にある肩を掴み、力強い声で言った。
「京介、安心しろ。俺はお前を見捨てない。」
郁人の中では、まだ京介認知症説が生きていたらしい。
がくりと頭をたれた京介だったが、修羅場状態での郁人の支離滅裂発言は今に始まったことではない。
普段は一般人を装っている郁人も、このときばかりは地の性格が出てしまうのだ。
「だから俺は仕事する。飯はあと五時間もしたら食べるから、そこに置いといてくれ……。」
「待て郁人。いいか、俺は正常だ。」
さらに仕事を続行させようと京介の肩から離れかけた手を、京介は逆に捕らえた。
そして言い聞かせるようにゆっくりと喋る。
恋人よりも仕事を優先させるあたり、今の郁人は相当キていた。
「さっきも言ったが、お前がここに籠ってた時間は一時間じゃなくて十三時間だ。飲まず食わずで仕事に取り掛かるのもいい加減にしろ。」
俺がいないとぶっ倒れるまでパソコンの前に座り続けるから、定期的に食事を運ばなければならない。
これは、京介が自分の経験から得た教訓だ。
仕事部屋には菓子パンと飲料の入ったペットボトルが二本置いてあったが、郁人は仕事に熱中しすぎると寝食を忘れてしまう。
倒れることもしばしばあった。
それを見兼ねた京介は、郁人の仕事が忙しくなると食事を作りに桂井家まで出向くことにしたのだ。
「あー……。」
京介の言葉でやっとトランス状態から抜け出せたのか、郁人はもう一度時計を見た後、ばつの悪そうに視線をさまよわせた。
「その、悪い。」
一言詫び、照れ隠しからか頬をかく。
「まあいい。とにかく郁人、とりあえず飯食っちまえよ。」
「でも仕事……。」
「倒れたら仕事も何もないだろ。飯食ったら少しでいいから寝とけ。隈できてんぞ。」
京介が自分の目の下を指さしながら、郁人の鼻をぱしんと弾いた。
口調は荒いが郁人を心配する京介。
その言葉に逆らう気は、郁人には起きなかった。
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