コーヒーと、トーストの匂いに誘われ目が覚める
ベッドの中の自分は何も纏わない姿で
私を包み込む腕の強さと熱く触れ合う肌
私の体をを這う指先と…紅い華を散らす唇…
思い出し…人知れず頬を染めていた
「思い出してるの?」
「ぎゃっ!」
ベッドルームに入って来た野村さんに気付かないくらい思い出していたあれこれ…を見透かされ
さらに赤くなる
「ククッ…おはよう。彩子」
ギシッと音を立て野村さんの重さ分沈むベッド
「もぅ…声かけてくれたら良かったのに〜///」
「だってさ、彩子が可愛いから見てたくて」
額にチュッとキスをする野村さん
照れ隠しに唇尖らせてみせても…その唇に…触れるだけのキスをもうひとつ
朝食を済ませると
いつものスーツを来てネクタイを締めれば…いつもの野村さんの出来上がりで
それは
副参事の野村さんと私の野村さんが入り交じった瞬間だ
玄関のドアを開けかけ…振り返る
「彩子は休みだよね?明日俺が休みだから…朝送って行ってあげるから今日もココで待ってて?」
今日も…帰らないで…
野村さんの甘い誘惑
私がコクりと頷くのを見て野村さんは満足そうに微笑み
「じゃあ行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
もう一度ドアを開け…
もう一度振り返る…
「大切なこと忘れてた」
「忘れ物ですか?」
「うん、今日1日頑張らないといけないからね」
ニヤリと笑うと…
チュッと私の唇を奪う…彼
「野村さんっ!」
「彩子出来るだけ早く帰ってくるから…いい子にしててね」
「もぉ…お夜食作って待ってますね、行ってらっしゃい」
笑い合い
もう一度口付けを交わした
………………………
いつもコメント頂いている感謝の気持ち(≧∇≦)