去年の11月のゲームにネタバレもなにもないかもしれないが。
とりあえずユリウスエンド「血まみれの兄弟」クリア。
いやー、すごいものを見た気分だ。
兄を犠牲にすることを良しとしないルドガーが仲間たちを皆殺しにして兄とのわずかな平穏を手に入れる。
……っていうテイルズ史上稀に見る鬱エンド。ラタトスクのバッドエンドも割と鬱展開だったが、あれはなんかちょっと間抜けな面もあったしね。けどこれはルドガーが自らの意思で仲間たちを殺すことを選択してるからもっともっと鬱。
ユリウスはどっちみち遠からず死んじゃうし、 ルドガーもきっとユリウスが死んだら……
仲間は自分が殺しちゃったし、カナンの地に行く手段はもうないし、エルもビズリーに利用されてもう戻ってこないだろうし、
世界はビズリーの思うとおりに作りかえられちゃうだろうし、何もかもお先真っ暗。
最後のムービーでユリウスが「俺のために全てを捨てたのか」みたいなこと言ってたけど、ホントに全部ぶっ壊したよね。
仲間、エル、前作キャラたちのがんばり、世界の仕組みも大きく変わるかもしれないし、それに、きっと自分の倫理観も。
ユリウスエンド確定直後に仲間たちに向けた憎しみのこもった目が凄すぎた。
ついさっきまで同じ目的のために助け合って、それだけじゃなくてたしかな絆で結ばれてたのに。
でも、いくら仲が良くたって最近であった他人と、長年二人っきりで暮らしてきた兄とじゃそうなるのも致し方なし……かな?
ユリウスも散々ルドガーを説得して「俺を犠牲にして魂の橋を掛けろ」って言っても、実際ルドガーがすべてを捨てて
自分を選んだ姿を見て「これも俺が望んだ世界か」って言っちゃうのが切ない。
確かにユリウスは別に世界を救うためじゃなくて、ルドガーに幸せに生きてもらうために行動してたんだもんね。
ルドガーの幸せな未来にきっと自分はいないんじゃないかって覚悟はしてたと思うけど、ルドガー自身が選択し、掴み取った幸せの中に自分がいたっていうのはユリウスにとってとても幸福なことなんじゃないかな。
タイムファクター化の痛みが激しくても、それだけで最後まで笑顔でいられるんじゃないかっていう妄想をしている。
というか、少しでも幸せな妄想をしてないとやってられん。どうにもやりきれない。
真面目な感想はここまでにして……腐女子的な目線からみると、このエンディングは120点満点ってなもんですよ。
ヤンデレ(とはちょっと違うかもしれないけど)発症したルドガーと、そんな弟を見て自分の秘めた願望が叶ったことを喜んでしまうユリウス……萌えないわけがない! 仲間たちからすりゃ災難ってレベルじゃないけどね。
惨劇の現場から静かに立ち去る二人……彼らは一体どこに向かうのか。
マンションにこもってわずかな猶予を寄り添って暮らすのかな。
いつものようにルドガーがおいしい料理を作って、それにユリウスが舌鼓を打って、二人でうっとおしいくらいにルルに構って……
そんな風に普通に、でも幸せに生きることのできる時間が一分一秒でも長くあるように願いたい。
蛇足。
よっしゃあ仲間全員フルボッコにしてやるぜうへへと意気揚々準備を整え戦闘開始したのはよかったんだが、
みんな強すぎて逆にコンボ決められてフルボッコにされた件について。
8対1はちょっと卑怯じゃないかな?あと、「やめるんだ!」とかいってるくせに容赦なさすぎなんだよォー!
3,4回死んで難易度下げてやっとクリアとかかっこ悪すぎる……