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大奥(10)

話題:最近買った漫画



大奥(10)  よしながふみ  白泉社







 はい、発売しました第10巻ww

 書店で表紙を見て最終巻なのかと思っちゃいましたΣ(゚Д゚) まあ最終巻ではありませんでしたけどね^^;

 でもこの巻で家治の時代は終わります。正直このシリーズで一番報われないというか、後味が悪いというか、まあ報われない話でした(ノД`)・゜・。



 前回から何かと暗躍している治定公ですが、今回ついに源内に牙が向きました。

 複数の男たちを差し向けて、源内を襲いました。そのときに男の一人から梅毒をうつされてしまいます。

 梅毒によって源内はいずれ、視力は落ち、鼻は削げ、まともな思考能力もなくなってしまいます。そうなる前に成し遂げなければ。


 しかしそんな時に家基(家治の娘)が死んでしまいます。家治には子供が一人しかいませんから、後継ぎ問題が起こります。

 家治も意次も次の後継は一ツ橋治定だろうと考えますが、そこにはあまり興味がありません。
 治定が自分に決して好意的ではないにもかかわらず、それを表に出していないことを意次はきちんと理解しているわけですよ。


 大奥では相変わらず、赤面疱瘡の治療方法について青沼たちが奮闘しています。そしてある方法に至ります。その方法を試すためにも、源内は自分の残された命をかけて、患者を探しに行きます。
 そして源内の見つけてきた患者を、その方法で治療した結果無事に成功。
 大奥内はもちろん、大名たちの間でもそのことはたちまち話題に。


 そして青沼たちは松平定信公の甥二人も治療することになりますが、うち一人が亡くなってしまいます。治療は完全ではなく、もしかしたら成功しない可能性もあるということは、事前に了承を得ていますが、相手が松平家ではお咎め無しというわけにもいかない。

 打ち首になるのは自分だけであってほしいと青沼は願いますが、しかしこのタイミングで上様が倒れます。

 長年薬湯に混ぜてヒ素を飲まされていたことによるヒ素中毒によるものでした。


 家治の死によって意次も失脚することになり、大奥では大規模な田沼派の粛清が行われます。
 結果蘭学教室は閉鎖され、青沼は打ち首。他の者たちは大奥から追放されてしまいます。源内たちが命をかけた赤面疱瘡の根絶は成し遂げることができずに終わってしまいます。



 治定がのちの将軍になるかと思いきや、治定は将軍職にはつかないと明言。次の将軍には自分の息子である豊千代、のちの家斉がなります。
 幕臣たちは男子が将軍職に就くことを反対しますが、家光の時代まではそれが当たり前だったと言われてしまえばそれまで。
 そして気づいた時には、徳川家の中に将軍にふさわしい女子はいなくなっていました。



 すべては治定の手のうち!




 という、内容でした。


 源内も梅毒によって死んでしまいます。

 あまりの救いの無さに正直泣きました。つか、これはほんと泣くよ。
 大奥シリーズでは確かに随分泣かされてきたけど、今回の涙は今までとはちょっと性質が違うというか。
 この作品自体だいぶ救いのない話だけどさ。



 というか、作中で上様毒殺されちゃうんですけど。家治がヒ素で殺されるのって史実でしたっけ?
 源内ってどういう最後でしたっけ? というか、作中では源内は同性愛者(この場合は百合)ってことになってますけど、史実では男色趣味なんでしたっけ?

 
 この江戸中期の頃って、日本史でも自分的に一番苦手なころです。歴史的にとても大きいことがないので、印象に残りにくいというか、なかなかこの時代を舞台にした作品ってないんですよね^^;
 まあつまり、知識が薄くて分からないんです。



 でも作品の展開としてはどうなるんでしょうねww
 赤面疱瘡の根絶という最初の目的を、成し遂げることをあえて止めたわけですからね(苦笑)
 しかも将軍に就く家斉は男子というww
 たしかに家光(女の方の)は女子が家督を継ぐのはあくまで一時的な救済措置とすると明言していましたけど。
 赤面疱瘡の根絶が成し遂げられていない以上、家斉の次の将軍も男子とは言い切れないでしょう。
 なにより将軍が男ということは、大奥のものたちを全員女にしなければいけないというわけですよ。
 作中で治定も言っていますが、将軍が男なら複数の女に一度に妊娠させることができるから、後継者問題は起こらない、と。
 しかしそれには大奥にいるのは全員女でなければなりません。ということは、大幅な人員入れ替えがあるわけですよね。確かに巷に女は余っていますから、男子をそろえるよりは随分楽かとは思いますけど。
 しかしその場合、後継者になりうる子供がいっぱいいるという、分かりやすい形での跡目争いも起こるでしょう。そして、いつぞや吉宗も言っていましたが、後継が男である場合、相手の女が生んだ子供を必ず直系とは言い切れないという疑念も付きまとうわけですよ。



 はたしてどういう展開になっていくのか、まったく見当が付きませんが、11巻が出るのも楽しみにしています!ww


サイト移転のお知らせ

 こんばんわ^^
 ひさびさの普通の日記更新です。

 最近なんですけど、アメーバピグを始めましたww
 街づくりとかお庭造りとかちょっとハマってます^^


 そんなわけで向こうにもブログを開設しました。
 ちょっとずつ記事を移していこうと思います。全部じゃないですよ。
 レビューの一部だけですけど、記事を移して向こうのブログをメインにしようと思います。いづれはこのブログを閉鎖しようと思います。具体的な日時は決まってませんけどね^^;
 でもしばらくの間は同時進行で同じ記事をアップしていきますのでよろしくお願いします。


 こちらが新しく開設したブログのURLです。
 よろしければどうぞ来てください(*´ω`*)

http://ameblo.jp/tcbnmym/

囀る鳥は羽ばたかない(2)

話題:最近買った漫画



囀る鳥は羽ばたかない(2)  ヨネダコウ  大洋図書






 一巻が出たのが今年の2月だったので、二巻が出るのは早くても来年だと思ってたんですけど、まさか年内に出るとは!
 正直続きとか描く気ないんだと思ってました(-_-メ)
 だってBLって出るの遅くて・・・・・・。


 まあそんな二巻の内容ですが。

 七原が松原組の下っ端とやらかした喧嘩が話のカギになります。
 竜崎が矢代の元を訪れて、サシで話をつけて丸く収めたかに見えたのですが・・・。後日矢代が拳銃で襲撃されてしまいます。
 地面に倒れる矢代を見て取り乱す百目鬼がマジかわいいですww 矢代も意識朦朧とさせながら「かわいい」とか言ってますww
 百目鬼は用心棒でありながら、矢代を守れず、なおかつ無傷であるため指を詰めて責任をとります。影山先生のところで治療したので、当然指は元通りになりませんでした。

 数日後に矢代は目を覚ましますが、右手の感覚がないそうです。まだ今の段階ではなんとも言えないそうですが、腕はどうなってしまうんでしょう(ノД`)・゜・。
 百目鬼は無事矢代の側近として傍にいられることになります。初めて病室を訪ねた百目鬼。眠る矢代を見つめ、黙って去ろうした百目鬼を、眠っていたはずの矢代が呼び止めます。
 生きている矢代を見て、泣く百目鬼が本当に可愛かった( *´艸`)


 感想としては。
 矢代を襲撃した犯人探しが始まり、平田組長も登場します。
 七原が平田に何か知っているのかと聞くと、平田は竜崎が犯人だといいます。竜崎が組では御法度になっているクスリに手を出していたり、他の組と接触してたりと理由はあるんですが。
 正直私には竜崎が犯人だとは思えないというか・・・(´・ω・`)
 矢代と三角さんの馴れ初め(ワロス)の回想があるのですが、それに竜崎も出てきます。まあぶっちゃけ竜崎は完全に矢代に惚れてますww 一巻の時から分かってたことですけど、結構ガチで惚れてますね。三角さんに嫉妬してるw 本人が自覚してるかは微妙ですけど(^_^;)
 むしろ矢代のことが煙たくて仕方ないのは平田のほうなのでは・・・?


 他にも、襲撃される前に百目鬼が久我に会います(´艸`*)
 影山のところで会ってそのまま飲みに行くんですけど、途中で矢代から電話がかかってきます。その電話を久我に奪われて百目鬼が慌てふためきます。
 電話越しに仲の好さそうな百目鬼と久我に矢代が嫉妬します。影山だけならまだしも、百目鬼まで獲られるんじゃないかと慌ててるんですよww ほんとに可愛い><

 矢代に口でされて勃ってしまうんじゃないかと怯えたりするさまがたまりません////
 ポルノ映画を観て女優を矢代に置き換えたりと、もう完全に矢代に惚れてますよw 本人も自覚してるっぽいですしねw

 問題はむしろ矢代の方ですよ。やってるときに百目鬼のことを考えているにも関わらず、まったく自覚がないんですよね^^;
 いまだに高校時代の初恋を引きずってる男は違いますよw
 でももう百目鬼が可愛くて仕方ない様子です^^
 たまらん(ハアハア


 二巻が少しでも早く出ることを待望してます!

イノサン(1)

話題:最近買った漫画


 イノサン(1)  坂本眞一  集英社  







 18世紀のフランスを舞台にしたものです。

 主人公のシャルル・アンリ・サンソンは、フランス全土の処刑人たちを束ねるサンソン家の跡取りです。このシャルルは、のちにルイ16世やマリー・アントワネットなどの、数多くの人々の首を刎ねた実在する人物です。
 そのシャルルを青年時代から描いていきます。
 処刑人の家系に生まれながら、人を殺すことを嫌い、熱心なクリスチャンであり、また皮肉なことに王党派でもあったようです。


 物語はシャルルが家を継ぐ前から始まります。
 通っていた学校で、処刑人の息子ということでいじめに合ったりと、自分の継ぐ家業に激しいコンプレックスを抱いているわけですが。
 そんなある日、金髪の美しい少年と出会います。皮肉なことに、この少年はシャルルが初めて自ら処刑することになってしまう相手なのですが・・・。




 感想としては。
 上記にあげた金髪美少年が登場したとき、私は完全にヒロインが登場したんだと思いました。
 お花畑風にほんわり描かれてましたが、どう見ても貴族のおっさん相手に、口でしてるんですよ(←何をしてるのかは察してください)。
 そんなわけで、娼婦の女の子と初々しい初恋するのかと思ったら、男の子だった・・・。
 しかもなんだかんだ言って、シャルルの初恋の相手はこの子だと言っていいでしょう。最終的にはこの子はシャルルの手で殺されてしまいますが、2巻で登場する別の男性にもシャルルはときめいてます。
 この作品は決してボーイズラブジャンルではありませんが、シャルルは先天的な同性愛者かと思われます。作中で名言はされていませんが、そういう描写があります。
 でもwikiでシャルルを見てみると結婚して子供もいるみたいなんで、ゲイよりバイの気質が強いのかな?


 サンソン家は子だくさんで、シャルルには兄弟姉妹がたくさんいるんですが・・・。
 下から二番目になるマリーという妹が・・・・・・・・・・・・・・怖い!!



 シャルル(自分の兄)が父(実の父)に拷問を受けているところを覗き見し、その拷問を見様見真似でお人形にしてます。
 屋敷の敷地の隅にある小屋に、おびただしい量のホルマリン漬けを作り、コマドリを解剖し血管を取り出して「これがコマドリさんなんだ〜w いつかマリーの中も見てみたいな〜ww」発言wwww
 ちょw え?ww ちょっとお姉さん、この幼女の発言についていけないよ!?
 しかもいくら調べてもマリーがどんな人物だったのか分かんないんですけど、作中での伏線が半端ない。まあ分かったことといえば、フランスのどこぞの処刑人と結婚するってことくらいでした・・・。
 私が中世史にあまり詳しくないから余計ピンとこないのでしょうけど、結局マリーってなに!? ぶっちゃけ怖さが半端ないよ!?
 


 現在2巻まで発売中です。
 上の感想は2巻の内容も含んでいます。


 耽美的な表現や、同性愛表現は勿論、主人公が処刑人ということもあり、処刑のシーンもあります。罪人は勿論、対して罪のない無実の人まで処刑されてます。それが中世ヨーロッパの階級社会を表してしるのは確かですけど、正直この表現といわずこの作品自体、かなり好き嫌いが分かれる作品です。
 正直嫌いとか苦手だという人のほうが多いと思います。
 でも私は好きです。絵柄は勿論、抽象的耽美的な表現も芸術だと思います。シャルルの同性愛的描写も、これはBLではなく芸術であり、当時の社会風刺の一環だと受け止めます。


 好き嫌いはあると思いますが、興味のある人は読んでみてください。ツボにハマってしまう人は、たまらなくツボだと思いますよ( *´艸`)


そして父になる

話題:最近観た映画


そして父になる



 お久しぶりの更新ですね。
 もう一月くらい更新してない気がします^^;


 話題の映画「そして父になる」を観てきましたww
 黒のレクサスを乗り回す福山さんがマジカッコよかったす( *´艸`)(←そこじゃない。

 子供の取り違いを題材にしたこの映画ですが、前評判がすごかったですね。カンヌ映画祭でも賞をとったしねww


 というわけで、映画の内容です。

 まず二つの家庭の生活水準の差がすごいΣ(゚Д゚)

 福山さん、尾野さん演じる野々宮家です。福山さん演じる良多は大手建設会社で出世街道驀進中。高層マンションの上らか三番目に住んでいます。
 一人息子の慶多君はマンションなのに、家でピアノを弾きまくっています。どうなってんの?
 小野さん演じるみどりとは職場恋愛で、みどりはその後専業主婦になりました。

 対するリリー・フランキーさんと真木よう子さんの斎木家は、地方にある個人の電気屋さんです。お店はボロく、家は狭い。
 子供は三人いて、長男の流星君が渦中の子です。
 典型的な明るい貧乏w



 仕事一筋で家庭を顧みない父親が、六年間育てた息子と血の繋がりがないと分かり、本当の父親になろうと努力する。
 その過程がよかったです^^
 人生において負けを知らない良多ですが、それなりに複雑な家庭で育ち、直面した挫折が子供の取り違え。息子たちの交換も済み、自分たちに懐いてくれない流星に悩みながらもいい父親になろうと努力します。でもすればするほど慶多への罪悪感がこみ上げる。
 家の中にある慶多との思い出はすべて片づけたはずなのに、わずかに残る家の中の痕跡。


 結局ふたつの家族は、息子を交換しないという選択をします。血の繋がりより、6年間の重みをとります。



 感想としては、面白かったし感動もしたんですけど、なんというか少し物足りない感じを受けました。
 野々宮家が主役だから当然なんですけど、斎木家の葛藤や苦悩はあんまり描かれていないんですよね。もちろん苦しんでいるのは間違いないのですが、主に二組の夫婦が一緒にいるときしか描かれてないので、そこが残念ですね。
 リリーさんのやってる斎木パパは甲斐性はないけど、父親としてはいい父親してるんで、野々宮パパとは葛藤の種類が違うでしょうけどね。

 人によっては面白いかどうかの意見は分かれると思います。
 私は面白かったし、いろいろ考えさせられる映画だったと思います。

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