愛するこどもたちそうして、弧を描く唇が嘯いた(呀騰)
(呀騰)
「貴様は余程しにたいらしい…」
隠されているはずの目が光ったような錯覚に陥る。
安全地帯から傍観していただけの奴に言われる筋合いはないと雀硬は内心で愚痴るが、それも内側で留めねらばならない現実が痛々しい。
一に対し、自分が満足するまで反撃する奴の精神は、仲間と言えど理解しがたいものがあった。
いや、そもそも仲間かどうかすらも怪しい。
「俺を前に…考え事か?」
喉の奥で笑う、闇。
突き出された掌より穿たれる炎は、同将でありながらその意味は成さない。
炎を焼く炎に、熱よりも痛みを感知する。
「精々、役に立ってみせろ。期待している」
そうして、弧を描く唇が嘯いた。
8.13→十二神将
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