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2013.9.18 Wed 02:18 :夢小説
豪快 ジョー

ジョーさん(の中の人)がお誕生日だったので衝動書き(´ω`*)

おなまえ



はむ。そんな効果音が聞こえてきそうなほど甘く、ジョーはおなまえの唇を食んだ。歯ではなく、自身の唇で。

薄く目を開けば、耳までもを真っ赤に染め上げているおなまえの顔が間近に見える。彼女の大きな瞳はきつく閉じられていて、長い睫毛が緊張からか、ふるふると小刻みに震えていた。時折、ジョーの(彼女にとっては予想外の)行動に驚いたおなまえが小さな声を漏らす。かわいい、堪らない。


小さな手で、小さな足で、小さなからだで、自分に必死にしがみついて、抱きついて、唇を重ねて、愛をくれて。


ジョーは今度は、無遠慮に唇に歯を立てた。所謂、甘噛みというものだが、おなまえはそれに肩を大きく揺らした。元はと言えばおなまえが言ったのだ、「何がいい?」と。今日はジョーの誕生日だから、何でもしてあげたい、なんてかわいいことを。

物なんて要らない、いつかは消え行くから。それなら、いまこの場で、おなまえからの愛がほしい。
なんて、クサイことを言ってみたら、これだ。おなまえは背伸びをしてジョーの首に腕を回した。


「……私は、キスが、いちばんの愛情表現だと思ってるんだけど。ジョーはどう思う……?」


彼女がその言葉の裏に言わんとしていることはすぐに解った。


そんなついさっきのことを思い出し、ジョーはふっと笑みを浮かべる。
おなまえの閉じられていた瞼がゆっくりと開かれた。依然頬や耳は朱色に染まったままだ。おなまえは蕩けた目をジョーに向ける。


「……どうしたの?」

「いや、何でもない」


おなまえが再び瞳を閉じ、ジョーの唇に己のそれを触れさせた。彼女の唇の隙間から漏れ出る声や吐息は甘く、その熱い息からさえも犇々と愛が伝わってくる。

ジョーは、我ながらいいプレゼントをねだったものだと、また小さく笑った。





唇から漏れ出るは君への愛





ジョーは心ゆくまでおなまえの柔らかな唇を堪能し、最後に上唇に少しだけ舌を這わせて互いのそれを離した。

愛で、幸せで、いっぱいだ。


ジョーがおなまえの髪を撫でると、おなまえは彼の胸に顔を埋めたまま呟いた。


「ジョー、」

「どうした」

「……生まれてきてくれて、ありがとう」





2013.09.18

おとななおはなしを書きたかった(結果撃沈)



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