prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
記憶の捏造&レス
22:39 2015/8/25
話題:高校生だったころ

どこの高校演劇部もそうなのか分からないのですが、わたしのところは毎年OBOGが部員の指導にあたるのが鉄則だったんですね。ただ大会はOBOGは関与しちゃいけない?だったかな、なんかそういうルールがあったので大っぴらには関わっていませんが、普段はOBOGが芝居の先生でした。特にわたしが所属していた16歳の頃は、19歳の学年のOBOGがよく稽古場に足を運んでくださっていたんです。舞台監督は長瀬智也似の長瀬先輩、裏方指導が八嶋智人似の八嶋先輩、演技指導が今市隆二似の今市先輩。この三人はほぼ毎日来てくださっていました。大会で遠征先のホテルに泊まる時も、一緒についてきてくださったりして。兄のいない自分にとっては良いお兄さんのような存在だったかな。

それで先日、長瀬先輩とネット上で再会を果たしたのです。SNSに「ひさしぶり!ハウちゃんでしょ?俺、演劇部だった長瀬だけど分かる?」ってメッセージが来てね。写真の先輩は元々金髪ロン毛のヤンキーでしたが、肉付きがよくなって良いお父さんという雰囲気になっていました。「長瀬先輩、わたしの事覚えててくださってたんですか?」と聞いたら「最近も奥さんと思い出話して懐かしいねーって言ってた」と。実は先輩、当時内緒でお付き合いしていたOGの先輩と10年以上交際し一昨年結婚したのだそうです。これには驚きと感動とで鳥肌が立ちました。

「覚えてる?ハウちゃんが俺達と喫茶店行った事あったじゃん」語られる内容はこんな話でした。一年生の五月、まだ演劇部に入りたての頃、顧問の先生の引率で長瀬先輩、八嶋先輩、今市先輩と喫茶店へご飯を食べに行った事があるんです。わたしはとても緊張していて、ソファ席の隅の方にちょこんと座っていました。こちら側の席にわたしと先生、テーブルを挟んで向かい側に左から今市先輩、八嶋先輩、長瀬先輩という席順。先輩達がカレーライスやらハヤシライスを頼む中、わたしは何を注文したらいいのか迷ってしまって。すると当時はまだ名字で呼んできていた今市先輩が「長袖、ここの玉子サンド甘くておいしいよ」と勧めてきてくださったので天の助けとばかりにそれを注文したんですね。やがてスクランブルエッグを挟んだサンドイッチが運ばれてくると「長袖、早く食べなよ」と今市先輩。なんて優しい人なんだろうと胸を震わせながら大口を開けてパンをほおばった次の瞬間「びゃああああ!!びゃああ、かっら!!かっら!!」とわたしは悲鳴をあげました。たちまち今市先輩が手を叩いて笑い出し「それ辛子大量に入ってるんだよね」と言います。長瀬先輩と八嶋先輩が「お前一年生相手にひどい事すんなよ」と続けますが、今市先輩の攻撃はまだ終わっていませんでした。

「長袖、ごめんごめん。口直しにこれ飲んで」今市先輩が銀のカップに入ったフレッシュミルクを差し出してきました。「これにこっちの砂糖入れて飲むのがここの喫茶店のやり方なんだよ」わたしはそうなんだ!と思い、カップに粉砂糖をまぶして口をつけました。「うーん、あんまり美味しくないですね」そう言うと顧問の先生が「あなた馬鹿じゃないの!今市も嘘ばっかり教えないのよ!」と横から言い、爆笑が起きました。わたしは覚えていないのですが真顔で「もう今市先輩の事信用しない。もう絶対信用しない」とずっと言い続けていたそうです。それでOB三人が「からかいすぎたから、次部活の時ハウちゃんに謝ろう」と話し合いをしたのだけど、その当日わたしは「今市せんぱーい」と普通に話しかけたのだそう。そしてハッとした顔で「間違えました、今絶交中でした!も゛う゛誰も信じな゛い゛ー!!」とどこかへ逃げていった……と長瀬先輩はめっちゃ長文を打ってきたのですが、わたし全然記憶にないんですよね。喫茶店へ行ったのは事実だけど、えー、そうだったかなあ。自分に都合のわるい記憶だから抹消してるんでしょうか。

拍手してくれた方々どうもありがとね。

>まーちゃんへ
そういえばまーちゃんはピアノが弾けるんだよね。わたし楽器は木魚くらいしか駄目だから、音楽の才能ある人をうらやましく思うよ。いいなー、栄冠は君に輝くが弾けるなんて。

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