▼ いつかあの日とさよならを・1 (6/19 02:27)
話題:忘れられない人
あれは、忘れもしない。
今よりも幼く、
今よりも純粋で、
あまりにも私には大きすぎた、
中学3年生からの話。
新しいクラスになってからすぐ、修学旅行があった。
恋愛もしていない私にとっては、親しい友人とのわくわくするような旅行だった。
だけど、あの時撮った写真1つで
私はありもしない理由で、学年中から非難と中傷のターゲットとなった。
自分の教室に入れば、私の顔を見るなりひそひそと話を始め、廊下を歩けば悪口が聞こえた。
あの時ほど、学校が楽しくなかったことはなかった。
――私が友人の為に撮った1枚の写真が、どこで話が変わったのか、私の為に撮られた写真になっていた。
それは、友達が好きだったある男子が写っていた。
犯人は、私になっていた。
控えめだった私は、言い返すことが出来なかった。
学校が辛かった。
何より。
私が今でも残る心に傷をつけたシーンがある。
あの時、クラスメイトの男子が私の顔を見ながらわざわざご丁寧に、大声で言い放ったんだ。
「好きなやつの写真を許可なく勝手に撮るとか…
気持ち悪りぃよな」
気 持 ち 悪 い
私はその瞬間、
全ての男子を心が否定した。
ほんとか嘘かも分からない話を真に受けて、
そんなことが言えちゃうんだ、男子って。
馬鹿みたい。
もう、
男子は信じられない。
男子なんていなくなれ。
信用してはいけない。
そう、心が言ってしまった。
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