三日月夜話
  ★-Short Word-
3day Bouz Photo Diary


・・日時計(Diary)
2007/08/25/Sat 08:58

深夜。
突然にかかってきた電話。

高校時代の友人だった。
趣味を通じて仲良くなった仲間のうちの一人。
一番個性的なタイプ。

男女の友情って、成り立たないって謂われるけれど、この仲間たちの間には「友情」が有る。

で、このN氏、いつも「突然」。
思い立ったが吉日とばかりに行動しちゃう。

何年もコミュニケーション取って無くても、いきなり「突然」コンタクトを取ってくる。
その度に何かあったんだろうかと気を揉むんだけど、大半が近況報告で終わる。

良いんだけどね。
思い出して、連絡くれるのは悪くない。
もう20年の付き合いなんだし、そこんところは良くわかっているつもり。

あの頃の諍い事とか、気持ちの擦れ違いとかは、長い時間の成せる業。
今ではそのことを蒸し返しても、再戦することはない。
でも、ちょっと胸がちくりとするから、過去の笑い話になるには、まだ熟成が足りない。


で、この件のN氏。
去年、離婚した。
それを知ったのも、「突然」の出来事から。

当時はひどく落ち込んだそうだけれど、それでも今は立ち直ったと言うから、頑張ったんだろうなぁ… と思ってた。
でも、ちょっと違った。

彼は、離婚の原因がわからないと言う。
奥さんに一方的に離婚してくれと言われたって言う。
自分は当たり前のことはして来たのに、何故なのかわからないって。
結婚して安心して、見てくれが悪くなったからだと思ってるみたい。
だから今は身体を鍛えて、見違えるようにカッコよくなったと威張っていた。

ん゛〜〜〜〜
何かちょっと違うと思ったのね。

長い年月、一緒にいるうちに、何かが「ふつふつ」と沸いて来ていたんだと思う。
彼女の中にね。

彼は、それに気付いてあげられなかったんだと思うのね。

当たり前のことはしていたんだから、自分は悪くないって言うけれど、夫婦の関係って、そういうもんなんだろうか。

「愛してるよ」とか「今日も綺麗だね」とか、そういうことをマメに言わないとダメだとかって彼は言うんだけど、ホントにそうなんだろうか。

わずかな時間でも本当の気持ちを伝えあわなかったから、彼女の革命に気付かなかったんじゃないかって思うのね。
なんかね、わたしもわかる気がするのね…。

それを言いたかったんだけれど、言えなかった。
何だか責めるような気になっちゃったからかな。
原因はどちらにあるにしても、傷ついているのは確かなんだものね。


傷が痛んだり、ひどく寂しくなる夜もあるだろうね。
それはとてもわかる。
他にも離婚した友人がいるから。

でもさ、独り身になって、更にカッコよくなった(らしい)のを良いことに、彼はナンパに精を出しているそうなのね。
お互いに波長があったら、その先もGo!。
で、後腐れなく、その場でバイバイ。

もぅ40歳の半ばを過ぎたし、大人だし、独身者なわけだし。
だから、今更それは良くないなんてことは言わないけれど、寂しさを紛らわすためだけなら、やめた方が良いんじゃないかと思う。

その時は楽しいかも知れないけれど、独りになった時に何倍も寂しくなってしまうよ。

今は、わからないんだろうな…。

電話をかけてきてくれるのは、全然かまわないんだけれどね。
でもね、そのたびに複雑な気持ちになるのは、何故なんだろう。

いろいろ言いたいことは山ほどあるのだけれど、その半分もいつも言えない。

あの頃の仲間の一人、15年前に他界した友人は、そんな彼を見て何て言うだろう…。
「またバカやって」って笑うかな。

今度みんなでお酒を飲もうって言って電話を切ったけれど、当時の仲間も消息不明になってしまった友人もいる。
改めて時間の流れの遠さを感じてしまった一夜にだった。

話題:人間関係


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