三日月夜話
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3day Bouz Photo Diary

嘆き
・・日時計(Diary)
2014/08/30/Sat 19:36

なんか、もう。
哀しくて
情けなくて
嘆いてしまいます。

「日本人」はもういなくなってしまったんじゃないかって。

温かく
慈しみと慎み深く
また忍耐強く

それが「日本人」でしたよね?

なのに―――。


主人を守る時以外、吠えない盲導犬を刺したニンゲンがいるなんて。

難病ALSの研究支援を目的に、頭から氷水をかぶるチャリティーに参加して、嬉々として動画を載せるなんて。



わたしの仕事の先輩が、盲導犬を引退した老犬を引き取って、静かな余生を送ってもらうためのボランティアをしていて。

それから以前に近所にALSのお子さんのいるご家族がいらしたので。


だから嘆いてしまう。

盲導犬としての職務を終え、歳をとった犬たちは、とても優しく温かいのだそうです。
新しい引き取り手のファミリーを、こよなく愛してくれるんだよって、先輩は話していました。

そういう子だから、怪我を負わされても泣き(鳴き)声ひとつあげずに堪えていたんですよね。

フォークのようなもので冷徹に刺したニンゲンは、犬の温かな瞳を見たり体温を感じたことがないんでしょう。

ヒトでは無いと思う。


ALSのチャリティーにしても、参加するのは自由だし、このチャリティーがALSの周知に一役買ったことは事実。
でも、ただの馬鹿げたパフォーマンスになってしまってる。

これでいいのかな…。
政治家までが氷水かぶって、嬉々として、次に総理大臣を指名するなんて。


ALSって、本当につらくて、哀しい難病だと感じています。

近所に住んでいたALSの男の子は、とても優しくて、一生懸命で、勉学も優秀でした。

周囲の人もしっかりと見守り、彼のクラスメイトたちも、よく彼の車椅子を押して学校から帰って来ていました。

この氷水かぶって騒いでいる姿を見て、彼はどう思うかな。


こんな殺伐としたニュースばかりで、聞くたびに悲しくなって溜め息ばかりついてしまう。

土砂災害の広島では、避難した家人の留守を狙う空き巣や強盗が出没し――

大震災にみまわれた大鎚の神社から賽銭箱ごと盗み――

猫を数十匹殺し――

友人を、子供を、親を殺し――


「心」があるから「ヒト」。
その「心」を亡くしたら、もう「人間」ではなくなってしまう。


いったい何故、こんな事件が起こるようになってしまったんだろう。



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