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秋色の寂しさとブランコと
・・四季情景
2012/11/28/Wed 11:48
くすんだ秋色に包まれて、取り壊されるのを待つだけのブランコ。
この古びたブランコは、幼い頃のわたしをよく知っているのです。
そして傍らに立つ桜たちも、そう。
わたしは色々と屈折した思いを持っていた子で、くしゃっ と潰れてはこのブランコに乗りに来てました。
高く漕ぐと、自分が広い空に溶け込むような。
そんな気がして好きでした。
東京は立冬過ぎてから、秋色が深くなり「晩秋」らしくなります。
静まり返っていて、葉の落ちる音だけが響いていました。
この秋色に染まった樹々たちも、この風景も再開発のために、あと数日で無くなります。
やがて無味乾燥なアスファルトで固められ、冷たい街になって行くのです。
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