★ 別れの日
・・日時計(Diary)


22年を越えて仲良くしていた大事な友人が、亡くなってしまった…‥。

お正月に旅先で倒れて、意識が戻らないまま。

駆けつけることも、間に合わなかった。

この世ではもう２度と再び逢うことはかなわないなんて。

友人たちの中では一番若かった彼女が、誰よりも早く旅立ってしまうなんて。

別れの日が、こんなに早く訪れるなんて。

控えめで、いつも優しい笑顔で迎えてくれた彼女。

大好きだった…‥。


先に旅立って行った友人を見送った日は、東京に雪が舞った。

遠い雪国の旅先で倒れた彼女に、空も雪を降らせて見送ってくれた。

雪はすぐにやんでしまったけれど、遠い鈍色の空をいつまでも眺めていた。

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