三日月夜話
  ★-Short Word-
3day Bouz Photo Diary

青く消えない思いと「カタルシス」
・・Music
2008/09/22/Mon 16:24



愛する「ナイトメア」が、New Releaseした『Lost in Blue』。

ライヴでこの曲を初披露してくれた時は、まるで海の底にいるかのような、美しい青が細波のように客席を包んでいました。

ココロが揺れるさまと合わせるかのようなそれは、哀しみから顔をあげることができないでいたわたしの深層心理に沁みて広がって行きました。

「消えたい 消えない でも消せない」

「もういいかい?」『もういいよ』
「ありがとう」『さよなら』

あの蝉時雨降り注ぐ日に、見送った夏の背中。
この詩は、わたし自身のよう。

秋が訪れたけれど、消せない思いに哀しんでいたから、真正面から見ようとしてできなかった「見ないふりしていた自分」のココロをえぐられた思いでした。

メジャーデヴューしたあの8月の日からずっと、彼らを愛し続けて来たのは、こんなふうに深層心理に響く唄を届けて来てくれたから。


そして『邂逅カタルシス』
咲人くん自ら、自分自身を見つめる曲と語っています。

どうしても消せない哀しみは、ココロの底に沈殿して滓(おり)となり、残暑に響き渡る蝉の声はただ白く虚しく。
『僅か濁った胸の真ん中に 痛いほど降り注ぐ蝉時雨』は、そんなココロの描写にぴったりでした…‥。

何処か和風の曲調が、疲れたココロに寄り添って、ただ流れて行く時間。
涙を零せたら、きっともっとラクだったでしょう。
ココロは泣いているのに、泣けないのは何故なのかな。


6月に訪ねた横浜の町で、探していたあの頃の『変わらないもの』

そしてわたしが長く暮らしているこの町の『変わりゆくもの』

そして時間を重ねるたびに増えて行く、たくさんの『落し物』


消せない哀しみに怯えながら、それでもあの頃は良かったなどと思うのは『今を生き抜くためのカタルシス』なのですね…‥。

雨の月曜日。
ひとり静かに、細い銀の雨を眺めて思うのでした。


話題:ナイトメア
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