ﾄﾞﾘﾌﾟﾗ-ｽﾏﾎ
生きる意味
生きる意味
最近ちょうど考察していたので語ってみよう。
考察するきっかけになったのは「生きる価値」という表現。
「生きる価値がある」と、よく聞くから普通に聞いていたけれど不可解な言い回しであることにふと気が付いた。
「生きる価値がない」というと、お前に言う資格はないと反発したくなる。だが「生きる価値がある」だと良いこと言うね、と許容したくなる。
可笑しくないだろうか？生きる価値の有無を語っているのは同じなのに都合よく捉えることの出来る方は許容して都合悪い方は批判？
そもそも生きることに価値を求める時点で邪道ではなかろうか。だというのに、何故そんな感覚になるのか。
恐らく楽観的宗教思想から来ている。仏教やキリスト教といった宗教では「生かすは善、殺すは悪」な思想があるようで、日本はそれを推奨する傾向がある。言ってしまえば宗教思想の洗脳と言える。それが正しいと思うことで楽観的に生きようとする人間らしい手法。日本は特に周りに合わせないとならないという強要も加わり、厄介なことこの上ない。
よって生きることに価値を求める事は邪道であると私的結論に至った。表現としては「生きる意味」の方が適切。
そこから、生きる意味の有無は何を基準にすべきかを考えた時に出た結論が、人間の優れた部分を有効活用出来ているか否か。
生物は己の種族としての特有能力を存分に利用して生きている。人間も生物には代わりないことから、人間としての能力を利用出来ていれば人間として産まれ生きる意味がある。しかし、人間としての能力を活用していないのであれば人間として生きている意味が全くないことになる。
人間とは、自らの生き方を選択することの出来る生物だ。生き方の選択を可能にしたことで、より高みに行く可能性を大幅に広げることに成功した。但し同時に低みに行くことも可能になってしまっている。
人外生物は種族皆同じ生き方を義務とすることで生態系という他生物との持ちつ持たれつ関係を築く事に成功している。高みにも低みにも決して行かないようにしなければならない。
人間は生き方を義務化せず、幅を広げた。高みにも低みにも行ける生き方は持ちつ持たれつの生態系関係を築くことは不可能。生態系に入れず孤立する存在となった。
その低みに位置する人間が「人間として生きている意味のない人間」と言えるのではないだろうか。
基準となる人間の特性とは、他生物にない優れた点。思考や認識といった脳を利用した能力ではないかと感じる。それを利用していない場合が人間として生きていることを活用していないことになり意味がないと言えるのではないだろうか。
観察していると判るが日本人は思考や認識、読解、判断といった能力が欠如している人間が多数存在している。
ニュースで取り上げられる犯罪や不祥事が判りやすい。物事に対して考えて行動しておらず感情的で自己中心的な感覚しか持ち合わせていない。バレなきゃ良い、決まりではないから、やりたくないからやらないで良いよう仕組む、周りを省みずやりたいからやる。
ずる賢い生き方をしている辺りは、ある意味考えているように見えるかもしれない。だが、自らの立場や責任、周囲への迷惑を考えることのない単なる利己主義である時点で、他の立場に立って考える事や自らに与えられる使命への自覚の欠如となり人間の能力を活用していない事になる。つまり楽観視し過ぎなのだ。日本人は平和ボケやら頭が足りないと言われるのは、そういうことだろう。
生きる上で、誰から教わらずとも当然身に付く暗黙の了解。それすらも持ち合わせていないのだ。
「法律で決まっていないから」と言う人間がいる。それは法律で決める必要がなかったために法律がないと言える。誰もが己で考え気を付けていれば何でもないようなこと。
法律の項目が増えるということは、一人一人が気を付ければ済む項目ですら規制しなくては意識すら出来ないという証明に他ならない。己の種族が劣化していることの証明だ。非常に恥ずべきことだと言える。
このように主に思考力や認識力の著しい低下は人間として深刻な問題だと見ることができる。
只でさえ他生物に劣る部分が多いと言うのに、人間のみ有する能力ですら活用出来ないとなると単なる劣化した生物だ。これが深刻ではないのならば何だというのか。
長々と述べたが、生きる意味とは。
「現実と向き合って生きているか否か」ということだ。
現実逃避のみの楽観的宗教思想に基づいた利己主義で生きるのか、
苦悩と戦いもがきながら見苦しく生きるのか。
人間として意味のあると言える生き方を考えればいい。人間として産まれたのであれば。
話題:生きる意味
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