紅茶一杯。



お題バトン
2012年9月5日 17:28

曇ってるのに蒸し暑いのが一番アカンがな


5度目まして。

8月も終わるというのにこの暑さは何なんでしょうか。



   ◇ ◆ ◇


・背中越しの熱
押し入れの中
襖の隙間から漏れる光と
怒鳴り合う声
背中にある君の熱
手は重ねたまま
声を殺しても
震えて泣くのが伝わる
慰めの言葉が思い付かない
君もたぶん、必要とはしてない
だから手を握る
答えるように少し握り返してくれた
熱い背中
涙で湿ってくシャツ
物の壊れる音
閉塞感が苦手だったけど
今だけは、全部閉めきって
君を、この地獄から少しでも遠ざけてあげたかった
はやく大人になりたい



・そっぽむいた君の耳
赤く染まって可愛かった
怒るから言わないけど
つれない言葉言ったって
バレバレですよとニヤニヤ笑う
ふざけた態度だと怒られて
でも耳をみれば真っ赤でかわいい
君の言葉より君の耳のほうが
全然素直だね



・肩に持たれて眠る僕
そばに誰か居る状態で
眠りについたのはいつぶりだろう
不眠が続いてはいたけれど
だからって君のそばで寝れる理由には弱い
「僕が好きだからじゃ駄目なんですか?」
それを認めても君が逃げないのなら
いくらでも認めるけども



・土砂降りの雨と涙
振られた帰りに雨に降られた
悔しくって
おかしくって
バカバカしくって
全部嫌になって土砂降りの中を走った
ヒールの高い靴なんて脱ぎ捨てて
びしょ濡れのコンクリートを蹴り走る
叫んだって豪雨でかき消える
バッグをブン回して
奇声を上げて暴れながら走った


数時間後には全身びしょ濡れで首からタオルを掛けて交番で職質される私の姿が。



・好きって言って
ねぇお願いだから
好きって言って
愛してるの
だからあなたも私を愛してよ
好きって言って
簡単でしょう?
たった一言でしょう?
2文字なのよ?
ねぇお願いだから好きって言ってよ
私の名前は呼ぶのに
どうして好きは言ってくれないの
どうして名前のあとに二文字足してくれないの
お願いだから言ってよ
すがりついて泣きじゃくる私にあなたは
鳥かごの中で朗らかに鳴いてた



・泣き出しそうな
女の子の足下には血だまり
手には果物ナイフ
かわいい服は真っ赤に汚れて
私を呼んで泣きだした
小さな小さな女の子
ツインテールの女の子は
私の顔をしていた



・毛布と雷
毛布にくるまる
外の騒がしさなんて無視する
僕には君がいる
それが全てだ
雷だって台風だって豪雨だって
全部どうでもいいこと
僕にとってなにより一番大事なことは
君がいるっていうことだけ
僕の腕の中に
君がいるこの世界こそが全て
今この毛布の中こそが僕の世界



・落ちた線香花火
終わりを告げる
夏が終わって僕らも終わった
君はこれからはお友達でと笑ったけれど
僕も笑って別れたけれど
線香花火のようには切り替えられない
君とはもう、友達にはなれないよ



・海とスイカと
あとは彼女が居れば完璧なのにと嘆く
君は未だに僕を認めない
顔が綺麗なだけじゃ駄目なんだって
勉強出来るのが生意気なんだって
料理が出来るのも可愛げないんだって
彼女には求めるくせに
僕だと嫌がる
胸がないのも嫌なんだって
なにより自分と同じ性別なのが無理なんだって
君って本当に心が狭いよね



・2人乗りの自転車
足代わりにするし
ワガママだし
天の邪鬼だし
自分勝手だし
私のことからかってイジメて楽しんでたし
中途半端に優しくして
すぐ突き放すし
なのに今なんで
私泣いてんだろ
あんたが居なくなって
スッキリしてたハズなのに
いつもの自転車に跨って
いつもより軽い肩に涙が出た

どうせあんたは向こうで新しい奴隷でも作ってるに違いないのに



   ◇ ◆ ◇


気の赴くままに。
関係性は特にないですすいません。


詩、小説、イラスト等お好きにお使いください。

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眠い。おっぱい枕で寝たい。


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