拉致被害者の家族のかたが又１人亡くなったニュースを知りました。

寺越友枝さんは一昨年の暮れから体調を崩し入退院を繰り返し２月25日に92歳で亡くなったそうです。

今から61年前の昭和38年、1963年に石川県志賀町の港から叔父たちと３人で漁に出た当時13歳の寺越武さんは、北朝鮮の船に助けられたと言われていますが。

行方不明になり捜索したものの見つからず３人は死亡認定され、帰らぬ人となったと思い込んでいたところ、

息子が生きているという知らせが突然きて、なんとか日本の土を踏ませてやりたいと願う友枝さんは、

一時期は横田茂さんらと一緒に家族会に入り署名などの活動をされていましたが、

拉致ではないと強調する武さん本人が朝鮮労働組合の役員で朝鮮で妻も子供もいるという立場や身の安全を考え、
拉致被害家族会からは距離を置くことになったそうでした。

その後2002年10月、
一度だけ朝鮮政府関係者らとともに日本に一時帰国できたものの二度と日本に来ることはなく、

母親である友枝さんのほうから朝鮮へ会いに出向き、その数66回とのことでした。

しかし友枝さんも高齢になり６年前の訪朝が最後になったそうです。

とても複雑な事件で、５人の拉致被害者が帰国できたのも2002年のこと。

その後何の進展もないまま帰りを待ち続ける家族の方達は皆高齢になり、亡くなってしまった方達もいて、

忘れてはならない事件であるのに拉致被害者のかたやその家族のかた達の話やニュースが最近あまり報道されなくなっている気がしています。

経緯を知らない世代のかたも多いと思いますし忘れられてしまわないように、定期的にドラマ化したものが幾つかあるのだから再放送でもすれば良いのにって思いました。









話題:気になるニュース