coco kiss bkm? / total 1198
恋愛とは違うものだけれど、昨年から今年に掛けて、見知った人がとてもよく(と言う言い方もおかしいね)亡くなった。
それはテレビの人歌の人、芸術の人、身近な人。と、様々な分野で多岐に渡っていて、一瞬、わたしの世界が前より広がったのかな、なんて錯覚を起こしてみた。
けれど実際は広がりどころか尻すぼみで失っているばかりで、何にもならない。
ずいぶん昔に、わたしの父は亡くなった。昔のことなのに今日のことのように思い出せるけれど。
それ以来、わたしは彼に必ず「わたしより早く死なないか」と問う。わたしは人が死ぬ姿をあまり見たくない。当たり前だ、誰でもそうだ。悲しみも苦みも少ない方がいい。
そしたら彼は笑って、でも俺より早く死なないでね、と言う。
わたしはわかった。としか言えなくなる。
我が儘を言えない気がしたからだ。でも、確かに彼を看取りたいと思った。出来れば本当に本当に遠い未来で。
そしたら何のためらいもなくわたしはわたしらしく生きれるな、なんて。
亡くなった人を彩る極彩色のブーケ。思い出す度綺麗に艶やかな色で染まっていくの。
たとえ故人が裏で悪名高く居住んでいたとしても。
だからこそ、刻まれる思い出はそっときれいなままで、隅にいてほしい。
思い出が動き出したらわたしは、きっと身動き取れなくなってしまうよ。
やまもおちも、それどころか身もない話
話題:さあ、前へ進もう
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0717 やまもおちもみもない
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