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2013.12.23 /児童書
テーオバルトの騎士道入門
著者/斉藤洋
発行/理論社


『騎士道入門』には、騎士たる者は、竜のなみだを手に入れぬかぎり、一人前とは言えぬ。と、書いてある。
そこで、男爵家の若様テーオバルトは、家来のハンスといっしょに、竜退治に旅立つことになりました。





戦争で父を亡くし、男爵家を継ぐことになったテーオバルト。でも『騎士道入門』に書かれた「蟹座の騎士は竜のなみだを手に入れて一人前」的な記述を信じるテーオバルトは、一人前になれない内は跡を継げません、と祖父である現男爵に言うわけです。
男爵達は竜なんているわけがないと思ってますが、しかしテーオバルトが頑固なことも重々承知。そこで男爵は家来や縁戚を巻き込んで一計を案じるのです。
竜のハリボテを作って親戚の領地にある山に置き、それをテーオバルトに火矢で退治させようという計画です。しかし色んな予想外によって、計画は初っぱなから頓挫。テーオバルトは用意されていた旅程を大きくズレ、行く先々では様々な出来事が……。

最近迷走気味なので、昔読んでた本をもう一度読もうかなぁ、という第一段。
私が「騎士道」という言葉に初めて触れた本だろうと思われます。よくもまあこれで騎士に憧れられたもんだと思わなくもない(笑)
わりととぼけたノリの話なんですけど、テーオバルトの成長物語です。なにせ彼は御曹子ですから、世間のことなど知らないのですね。騎士道のことだって、『騎士道入門』からの受け売りばかりで、形ばっかり追うわけですが。




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