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2013.12.23 /推理小説
儚い羊たちの祝宴
著者/米澤穂信
発行/新潮社

あらすじ略





少女たちの秘密。とでも言うような短編集です。
面白かったんですが私の期待してたものとは微妙なズレが……なんというかもっと閉鎖的な空間で少女同士が闇を覗き合うっていうか、少女たちの濃密な関係性っていうか閉塞的で夢見がちな空気っていうかがある感じの本かと勝手に思ってました。闇はあるんだけど語られ方がイメージと違ったというか。
その点で私が一番満足したのは「玉野五十鈴の誉れ」で、一番オチが好きなのは「身内に不幸がありまして」。「山荘秘聞」もこの本の中では異質な感じがして好きです。
「北の館の罪人」は別の意味で好きです。幽閉された大人とその世話をする少女の話。しかも異母きょうだい。早太郎さんのような甘ったれにはときめきを禁じ得ないし、あまりのような境遇の子と早太郎さんみたいな環境の大人が親睦を深めるだけの話を読みたい…
まあオチの早太郎さんの皮肉さっていうか、そういうのは好きでしたけど。
あと詠子が可愛かったけれども、最後のを読む限り残念な結果になった模様?




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