@スプラッターコメディー(製作国:カナダ)
・ホラーに見せかけて、クレイジーなコメディ
・と思いきや恋愛もあり
・でもグロテスクなのでやっぱりスプラッターホラー?
・男の友情はやっぱりいい!
・保安官が御気の毒
親友同士の中年男2人組タッカーとデイルが、若者に殺人鬼だと勘違いされる映画。
若者のグループがキャンプ先に向かう道中、立ち寄った田舎町のガソスタで風貌の悪い男と出会う。しかも行った先にもそいつは現れ――みたいなめちゃくちゃベタなアメリカンホラー展開。
と思いきや実は男達は殺人鬼ではなく、ただの冴えない中年のおっさんです。
ホラーに見せかけたコメディーですが、なかなかグロテスクなので、グロが苦手な人は注意!
鑑賞済みのホラー映画覚え書き一覧は
こちら。
追記は感想につき、ネタバレ注意!
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【感想】
殺人鬼(と疑われた男)側の視点で見る映画。
大学生グループ、キャンプに向かう、古びたガソスタ、殺人鬼のような怪しい男たち……ありきたりなホラー映画冒頭です。
でも実は殺人鬼ではなくただのおっさん。本当に普通の中年男。寧ろ二人とも良い人。
チャッキーやジェイソンのような殺人鬼は出ません。
なんと、見た目が殺人鬼な中年男2人組が襲撃される被害者であり、襲われる側に見えるような大学生が殺人鬼になってしまっているという。
大学生たちはダイナミックな自殺を次々と披露していきます。
映画だと、どちらの心情も分かるので大学生たちの思い込みに対してなんでやねんとツッコめるけど、実際にそんなことになれば、ホラー映画見すぎな私も勘違いしてしまいそうだと思いました。
だから、そこはあり得ると思うのですよね。思い込みってよくあることだし。パニック時って冷静に考えられないし。客観的に見れなくなってるし。
だけど、自分らで解決しようと立ち向かうのは、よく分からない…。
アリソンが誤解を解こうとしているシーンで、「ストックホルム症候群だ」と女が指摘している台詞は、関心しました。
確かに彼女たちの立場から見ればそう見えるわな。
指を切断されたタッカーの再接着手術に成功したシーンがあるのですが、指が女性っぽいという(笑)
本人は気付いてなさそうな感じがまたいい味でています。
一番最後に、やっぱり粗暴な田舎者がでてくるところも、皮肉が効いているなと。
タッカーとデイルがイイ奴で、見ていて彼らの友情に癒されました。
そして、後味はまあいい方だと思いますね。
胸糞悪い結末ではないので、気軽に見るにオススメです。
ただ、一つ言うならばちょっとグロテスクかもしれません。