うるさいピアノが止まないの
奏で奏でる虚しさに
生ける乱暴そのままで
未来の街へとゆく前に
寂しさ悲しさはぐれたよ

まばたきしてたら終わってた
誰もが知らないはずなのに
妙に浮き出た暗号は
明日の天気を嘘にする

顔から顔へと移動する
黒い魂くるくると
気づかぬうちに回ってる
そのうち周りの女の子も
くるくるくるくる回りだす
でんぐり返しで歌ってる

旅を忘れた風船が
死を夢みた工場に
ひっそりこっそり生まれつく

あたしは無知の未来人

そこの小さなくぼみは
過去にはあって
未来にはない
頭をぶつけたそのくぼみ
触って見たがひんやりと

水を飲みますごくごくと
例え世界が消えようと
昔の家の電話機の下
そこには宇宙が広がって

淀んだ空気の私の居場所に
例えタイムマシンができたって誰もここへ来れるはずないわ







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