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『ジャングルブック』
2016.8.18 Thu 22:40 :φ(.. )




『ジャングル・ブック』
話題:最近観た映画

2016.08.15.mon.
TOHOシネマズ

auマンデーで1100円。母と二人で行くつもりで、母のauスマートパスの割引を使ったのだけど、行かないとか言い出されてぼっち鑑賞。今年は今のところ全作品ぼっちだけども。これなら観たいって言ってたじゃんよーーー


吹替は夜の3Dしかなかったので字幕で。わざわざauマンデーやめてもう一館で観るほどどうしても吹替が良かった訳でもなし。

ものすごっっっく美しい映画でした。
あまりに綺麗すぎて、初っ端から泣いてた。
毛並み、毛流れ、重心の移動、瞳の輝き、水への映り込み、空の色や草木の動きがほんと美しくて。どこを見ていても美しいってすごい映画だと思うよ。

子狼たちが可愛くて可愛くて、可愛すぎて泣ける。
バギーラ素晴らしかった。クロヒョウ大好きだからずっと見てた。筋肉が綺麗だよなぁ。
シア・カーンのいやらしさがすごいね。彼の人間を憎む気持ちも分かるんだけど、いたずらに命を奪う行為や子狼にカッコウの子育ての話を聞かせること(カッコウ=モーグリの暗喩)だとか、卑劣でほんといやらしい。
ああいう野生の場では、正義や正しさってものはどちらがって言い切れないと思うんだ。人間は災いを齎す、人間とはいえ自分の子としたのだから守る、どちらも間違いではないだろうし、寧ろシア・カーンの言い分のほうが間違いではないのだと思う。
同情心や人道的な部分で掟に逆らっているのは狼のほう。ただ、それを見せないようにシア・カーンを徹底的な悪として描いたんだろうな。
彼がトラでなくライオンだったら良かったのにとトラ好きの私は思ったり。トラが悪役なんてーーー
でも、ライオンは集団でトラは単独行動だから描く内容には沿わないよねぇ。
狼は群で行動し、強い絆を持ち、愛情深く子供を育てる。矢張りこのあたりか。

集団があれば社会が生まれる。社会が形成されるからにはルールがある。
力の強い者が君臨し、統率をする。
従わざるは、その社会には不要の存在となる。

グループのリーダーも、狼のアキーラのように個と集合を大事にしている者だったり、多数の猿を率いて“支配”することを目指しているキング・ルイだったり。

バギーラはモーグリを守る為に狼の群に加えた。
そして、狼の群に対するシア・カーンの脅威を遠ざける為に、更にモーグリを守る為に狼の群から人間の元へと返すことにした。

本人の意思としては、自分が居ては群の為ではないので出て行くつもりだが、本当はジャングルに残りたい。
群の掟を守り抜かねばならないが、本心からジャングルを出たい訳ではないので揺れる。
この葛藤を受け入れて、好きにすればいいと教えたのがバルー。
ジャングルの掟に縛られているモーグリを、個として完全に認めてあげたんだよね。(いい加減で掟なんざ守ってられないってのが正解なんだろうが)
そして世界が拓けるモーグリ。
バルーのいい加減さと脳天気さは息抜きになるね。
バギーラの意見に最初は反対していたバルーだけど、シア・カーンに命を狙われているモーグリの為には(アキーラも殺されてしまったことだし)人間の所へ行かないとならないんだと思いを改める。

バギーラはバギーラで、自分が禁じたトリック(道具)を使い象を助けるモーグリを見て「彼は人間なんだ」と思い知ったんだろう。象は最強だから、ただ平伏すしかない相手だったのに彼は救助をするんだよね。
バルーに騙されていいように使われてしまったことにしても、モーグリが人間だからではないかと思ったのかも知れない。


キング・ルイにアキーラの死のことを聞かされてしまい、復讐に燃えるモーグリ。
突っ走った彼の行動が、ジャングルに火種を持ち込み火事を起こす。
これでモーグリに怯えていた動物たちが、何故最後には受け入れたのかがちょっと謎だった。

ジャングルの動物たちが力を合わせ、シア・カーンに立ち向かうのも、動くのが嫌いなバルーがクマらしさを見せて戦う姿も、ジャングルの狼としてでなく人間として行けと言ったバギーラにも、感動したんだけど。
うまく言えないけど、動物たちの気持ちの変化が理解できなくてモヤモヤ。


あとカーが女の人の声で喋ってびっくりした。


個性の大切さ、絆・社会性の大切さを説いている夏休みらしいいい映画でした。








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