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ねこぢる暴力と偏見と差別に満ちた漫画を描いていた人。 死んじゃったからもういないけど。 私の人生に多大なる影響を与えた一人です。 最初にこの人の漫画を読んだ時あまりの過激さに「え、これって普通に発売してていーの?」と思った。 残酷描写や禁止用語連発だったから。 後味が悪いものも多々ある。 人間の存在自体を否定してたりもする。 でもその中に垣間見える、嘘がない純粋な感性に強く惹かれた。 だからその分、いろいろ考えさせられたな。 中でも特に好きな作品は 「バカずきんの巻」 「ひるねの巻」 「ねこさいばんの巻」 「プリンセスの巻」 「じじいの巻」 「インドぢる」 この人の作品を読むうちに、この人を知る度に、何て常軌を逸したピュアな心の持ち主なんだろうと思った。 でもそのピュアさが仇となって、生きてくのが辛くなったのかな。 なんて思ったり。 晩年に発表されたものの中には明らかにやっつけって感じの作品もあって、精神のギリギリ感も今となれば伝わってくる。 感受性が強過ぎるのも大変だ。 それからこの人の一番すごい所は、狙ってやってなかったってとこ。 無垢で無邪気で良識も道徳も無視した生き方なんて、私みたいな偽善者には絶対に真似出来ない。 |