料理をすること


私が料理を始めたきっかけは、不可抗力からだった。
今でこそ毎日包丁を握り、それで生計を立てることを目指しているが、昔は飲食業など就きたくない職業1だった。
(理由は長くなるので割愛)

実家が飲食店を経営していて、たまたま求職中で、食べることが大好きな彼氏がいて。
それらの要素が重なって、軽い気持ちで始めた料理。

食べてる人の笑顔。
食べる人の健康を考えた献立作り、調理法。
盛り付ける時に使う美的センス。
満足のいくものを作れた時の達成感。

いつからかそれら全てがたまらなく楽しく、嬉しく、愛おしく感じた。


料理は作る人の気持ちが簡単に反映されてしまう。
気を抜いているとそれなりのものが出来てしまうし、心を込めて作るときちんとしたものが出来る。
だからこそ怖い。
だからこそ面白い。


それまで嫌なことやつらいことがあっても、美味しいものを食べれば、笑顔になる。
それが例え一瞬でも。
私はそれを提供する側であり続けたい。






-エムブロ-